【治癒】【E】【200】『逆引き』
◆◇◆◇◆
ブライトネスさんと別れ、ギルドの依頼を確認しようとギルド会館の中に入った時。てんやわんやの状態だった
「…!」
床には無数の血溜まり、何が起きたのかと辺りを見渡せば『刺突』による怪我ばかりで何とも痛々しい現場が広がっていた
◆【ユニコーン襲来】
見るからに屈強な冒険者の面々が一様に患部を圧迫している
「これは…一体」
「ノルさん!ご無事でしたか」
「ローラさん、これは一体?」
「アロネ草原にユニコーンが現れたんです」
ユニコーンってあの───一角獣の四足歩行の魔物か。それにしてもなんだ。この負傷者数は?
ギルド会館の入り口直ぐの空間は人が数十人は寝転べる広さをしている。そんな空間に刺し傷だらけの冒険者が何人も座り込んでいる状況だ
◆【693】
「大丈夫ですか?」
「なんだ。期待のルーキーじゃねぇか」
「ユニコーンにやられたと聞きました」
「あぁ、森の中から出てきて手当たり次第だ」
「少し我慢を───」
◆【魔力による負傷の補修】
祈る様に目を閉じ、傷口に意識を集中させ、傷口を誰の目にも見えない様にして、魔力を流し込むことでこの『傷』を強く認識しているのはこの空間において僕1人になる───その傷がない様を想い浮かべれば【治癒】が機能してくれる
「おい、何を…って傷が」
「っ…結構キツイな」
「ルーキー大丈夫か?」
頭が痛い。魔力が大きく持っていかれたのが分かる。上手くいったけどこれじゃあここの全員を救えない。どうすればいいんだ
◆【『広範囲で』】【400】
無地からB相当に持っていくにはLPが足りなかった───治療を続けながら方法を模索するも、魔力以外にも『何か別のもの』が身体から抜け出る感覚を受け始めた
【治癒】には『魔力』をかなり使うため───『LPが500』を下回った瞬間とかなり酷似した体調不良を受けた
「…ダメか」
「ノルさん!?」
「おい、ルーキーが倒れたぞ」
この【スキル】を使うには『集中』が必要になる。『LP欠損』時に起きる『意識の混濁』は『回復力』の再現を失うわけにはいかない───どうすればいいんだ
◆【治癒を手に入れた】
【治癒】【E】【200】
〈極小範囲に『回復』する〉
『回復』───状態を戻すこと。怪我であればその『傷』そのものを無くす。或いは『好転』させること
ある程度の集中力と魔力を必要とする。『世界の認識』と『自らの認識』の『齟齬』を利用し『魔力由来』の『傷を消す方法』
慣れることで『回復して当たり前』と思えるようになる。神官の多くはこれの『反復』により日に多くを救っている
「深い傷はなんとかなるけど
欠損とかになると無理だった」




