『シャリー・ノルドア』〈再会した同級生〉
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森の最奥に着いた。森の開けたそこに大きな木が一本あり、その周りには花畑が広がっており、太陽が降り注ぐそこには『3本』生えていた
さてどうしたものか、これ程探して3本というのはこの植物の残りが少なくなっているのではないかと考えざるを得なかった
◆【咆哮の響く森の中】
そう遠くない場所で鼓膜を揺らす低い声、何かの『咆哮』が聞こえてきた。それと同時に地面が規則的な揺れに見舞われた
【石弾】を『構える』。トロルが相手の場合、一撃で仕留めなければ『叩き潰される』───質量による圧殺は落下同様に『レベル』だけでは対象ができないものだ
◆【森から飛び出してきた知り合い】
【85】『射出能力』が著しく落ちる領域に『石弾』が膨らんだその時、森の中から人影が飛び出してきた
飛び上がり、降りてくるその人の長い前髪が持ち上がり、その隠れていた『黄金色の瞳に縦に長い瞳孔』と目が合った
「ノル?」
「シャリーさん、相手は?」
「…えっと、何か大きいやつ!」
「合図を」
「分かった」
◆【木を薙ぎ倒し】
シャリーさんが飛び出してきた場所から勢いよく現れたのはトロルだった。武器の木を振り上げ、こちらに近づいてくる
木に赤黒い汚れが付着しているのが『石弾』で遮られた視界の上部で辛うじて確認できた───当たったならあの赤黒い汚れの仲間入りをするのは明らかだった
「ノル!来たよ」
「頭の位置は合ってますか!」
「もう少し下だ」
「どれくら───」
足音を響かせながらやってくる相手。照準を合わせようと『集中』しようとするも相手の方が攻撃の準備を終え、振り下ろされてくる『木』が僕に影を下ろしてきた
「───い?」
◆【魔弾C】
緊急的に、瞬間的に、当たり前に、攻撃を逸らすために【魔弾】を放った時、異変があった───視線の先、赤黒い汚れのあった箇所が大きく、えぐれる様に爆ぜた
人形の持つ武器の軌道を逸らすことのできる『強さ』───普段なら人の拳による殴打的な『威力』だった
しかし、今回の魔弾は、威力以上に『貫通力』が上がったことが目に見えて理解できた
◆【振り下ろされた木】
影を下ろしてきた木は、ゆっくりとそれでいて、着実に僕を潰そうとしてきていた
「あぁあ!」
一心不乱に魔力量を考慮しない【魔弾C】の『連続使用』をし、照準なんてクソ喰らえと【石弾100】を発射した
「ノル!」
凄まじい持ち上げる力の風圧を感じられているということは直撃は避けられたのだろう
◆【くり抜いた木の幹】
「…っ、はぁ〜」
辺りを見回せば木の木目が見慣れない形で周囲を囲んでいた───生きてる〜。完全に死んだかと思った。幹に開けた穴がなければ地面に『真っ赤な液体だまり、固形物を添えて』になっていたかと思うとゾッとする
「ノル!ノル!大丈夫?」
「あぁ、シャリーさん…
少し手伝っていただけますか?」
◆【603】
手を貸してもらえればと思っていたものの掴んだ手を勢いよく引っ張られ、軽々と持ち上げられた。しかも片手でだ
驚き固まる僕を他所にシャリーさんは僕を下ろすと手を合わせて謝ってきた
「ごめんノル。巻き込んじゃって」
「対処できたんで気にしないでください…
それより、お久しぶりです。シャリーさん」
◆【トロルの胸部に大穴】
レベルの差があるとはいえ、トロルの胸部を貫通する大穴を見る限り、射出直後の『石弾』が持つ勢いはかなりのものらしい───転がるばかりと思っていたが近距離においてはその限りではないらしい
「シャリーさんはなんでここに?」
「某は採取と
最近ヨミール草の採取量が減ってるっぽいので
それの調査に」
「なるほど」
やはり採取しなくて正解だったかもしれない───しかし、そうなると依頼の達成ができない。どうしたものか




