『トロル』〈森の剪定者〉
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森の中を進んでいけば音はより凪いでいき、気がつけば寒さが辺りに立ち込める。肌寒さを感じつつも奥へ奥へと進んでいく───ヨーミル草の臭いが鼻を曲げんとする勢いだ
◆【鼻を塞いで口で呼吸をする】
口を登って鼻を刺激する臭いのなんと臭いことか。目が刺激を受け涙を流し、流石に厳しい状況に陥る
「…うぇ」
流石に気分が悪くなり始めた頃、目の前を巨体が目の前を横切った。今朝戦った、黄金スライムより背の高い『それ』は『トロル』という───ゴブリンが大きくなり、石の鎧を身に纏っている様な姿だ
ゴブリン同様に『堕落した森妖精』の類でありながら、森の成長を時に助けたりする不思議な魔物だ。こちらに気がついていないのでやり過ごすことにした
◆【鑑定眼】
名前:トロル
レベル:25
スキル:【腕力上昇】【物理耐性】【毒耐性】
【腕力上昇】
〈筋力の行使に補正を受ける〉
【物理耐性】
〈物理属性に対する広い耐性〉
【毒耐性】
〈毒属性に対する広い耐性〉
◆【そこまでの敵】
ゆっくりと歩く巨体が草木を踏みつけ彼方へと歩いていく、一見森を破壊しているだけに見えて日当たりの悪い場所で生半可に育ったものを踏み砕いている
気が薙ぎ倒され、その全貌が明らかになる───パッと見の印象は『赤みを帯びたゴブリン』だ。赤茶色の肌と顎が迫り出し、鼻が大きな顔をし、目が窪んでいる。腹が出て、四肢はそれよりやや細いか、同じ大きさをしている
その腕に持っているのは『木』だ。棍棒代りに持っているのだろうそれは根っこからそのまま引き抜かれた木そのままを武器として携えていた
「…」
正味、デッドリーパーより怖さがある。見た目の威圧感も去ることながら、得物が身近にあるものでも『事故』を起こしているものとあって───その破壊力が想像に難くないことが何より恐ろしかった
とはいえ、負けるかといえばそうでもない。ただただ面倒臭い相手になるのは目に見えていた。足早にヨミール草を見つけて、報告をする方針を固めた
◆【森の換気が良くなった】
トロルのおかげで視界が開き、ヨーミル草の毒気が飛んでいった。幾分かマシになり、呼吸ができる様になったことは『感謝』しかない。できれば良き『隣人』として、僕に気が付かないことを祈るしかなかった




