【異空間保存・偽】【ー】【600】
◆【大賢者より】
『LP抵抗』───【スキル】には『意識的』『無意識的』にその使い方を理解するものがある。基本的な物において【武器術】全般は『意識的』に使っており、これを【編集】しようとしたならば『抵抗』を受ける
逆に【恩恵】【加護】【獲得】スキルなどは『無意識的』に使っているため、よっぽどのことがなければ『抵抗不可』となる
手練れであればあるほど【これ】を意識下に置くため【編集】が通る見込みが薄くなる
◆
◆◇◆◇◆
依頼を受け、件の水場に向かう。青い皮膚、人よりひと回りも2回りも太さをしている四肢、蜥蜴そのままの頭を持つ『リザードマン』が居た
しかし、本来の『リザードマン』と比べ明らかに膨らんだ身体の大きさからして、本だけの知識ながら、かなりの違和感を感じた
◆【鑑定眼】
名前:リザードマン
レベル:31
スキル:【恵体】【皮膚硬質】【斬耐性C】
【恵体】
〈筋力、耐力、頑丈に補正を受けている状態〉
【皮膚硬質】
〈肉体が頑丈の補正を受けている状態〉
【斬耐性C】
〈斬属性に対する優れた耐性。皮膚が盾となる〉
◆【最近剣をさしているだけ】
分かっていても試さないことにはどう言ったものかが分からないため、剣を抜き、胴目掛けて剣を振り抜こうとする
「…っ」
───が剣が全く通らなかった。軽く食い込みこそすれ、押しても引いても動く気配がしなかった。天然の盾を有する『リザードマン』が威嚇の後、手持ちの曲剣を振り上げた
「っとと」
身体の大きさ、重さを利用してリザードマンを蹴るようにして距離を取る。目の前を数瞬後に通り過ぎた曲剣越し、剣の自分と目が合った
リザードマンが笑みを浮かべ蹴りの姿勢に入った。何がそんなに面白いのやら
◆【魔法主体の立ち回り】
リザードマンの肉体は硬く、接近する意味がない───接近できても剣が通らないのは確実だ。結論として、剣を手放し、足を受け止める
「ってぇ…」
『!?』
素材に【スキル】の効果がのる以上、この手の戦法は使いたくなかった
◆【『補正』→『劣悪』】
【虚弱】
〈筋力、耐力、頑丈に劣悪を受けている状態〉
【150】
◆【1193】
リザードマンの目が見開かれた。【レベルによる補正】の『反転』───【三つのスキル】の『感覚』は自動的に『理解』してしまうってね
『石弾60』がリザードマンの頭部を轢き潰した
◆【解体へ】
「うへぇ、血塗れ」
いやぁ、下手くそな戦い方だな。剣と魔法の両方を使うのはこの先難しいだろうな。師匠からの『お墨付き』も貰っているし、魔法による立ち回りを主軸に考えるべきだろう
「…バラすか」
『鱗』『爪』『皮』『骨』『肉』『睾丸』と下手くそなりに切っていく、ギルド側が必要としているのは『皮』『鱗』『爪』『睾丸』だ
骨と肉は土に埋めた
「どうしようかな」
かなりの量になってしまい、このままでは街に着くまでに劣化してしまうのは確実だった。こういう時は『逆引き』の出番だ
◆【異空間保存】『逆引き』
【6100】とか余裕で足りません。この───今ある『素材』の量なら【異空間保存】の【異空間保存】で事足りるものの、この場合『保存』の観点では『赤点』も良いところだ
「久しぶりにあれやるかな」
◆【異空間保存】【付与】
いつも持ち歩いていた『麻袋』に【付与】した。麻袋の口が光を反射しない謎の空間になった───手を伸ばしたとしても麻袋の外観からは想像のつかない『深さ』を獲得していた
「おわぁ…こわ」
◆【『空間内を冷気で満たす』】
【異空間保存・偽】
〈空間を拡張し、物質を出し入れ可能になる
空間内を冷気で満たす〉
【200】
◆【593】
「おぉ〜入る入る」
麻袋にリザードマンの素材を入れる。『S』の様な『空間内の時間を凍結する』なんてことはできないものの、街に帰るまでの時間稼ぎには十分だろう
◆【『底の見えない麻袋・冷』を手に入れた】
『底の見えない麻袋』───普段使いしていた麻袋に【異空間保存・偽】で擬似的な『保存』を可能にした物。中に入れたものの『劣化』を遅らせてくれる
出し入れは『麻袋』の口依存のため、大きなものを入れることはできない。原理は不明ながら『LP残量』と似て『取り出したいもの』や『入ってるもの』は認識できる
「氷菓子の持ち運びもできる!」




