『下世話になった仕組み』〈専属受付嬢〉
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午後、依頼の報告を兼ねてギルドに訪れ、受付嬢さんに『ジャック・ランタンの触腕』の入った袋を提出した
アロネ草原から少し離れた場所に今や寂れた『墓所』がある。既視感を受けるそこには南瓜がなっており、それは時たま───かぼちゃ頭の魔物として、人に害を為す存在になり、揺蕩うことになる
「ジャックランタンの討伐証を確認しました
…Dランク昇格されたんですね
おめでとうございます」
今日の担当は『ジェンナさん』だった。ローラさんは今日は休みとのことだった
「ありがとうございます」
さて、次の依頼を受注しよう。なんてことを考えていたら『ジェンナさん』が"とあるシステム"について説明を始めた
「それでは、Dランクになったので
専属受付嬢の説明をさせて頂きますね」
「専属受付嬢?」
◆【説明を受けた】
Eランクまではギルドに訪れた時に居た受付嬢さんに対して『手続き』をして貰っていた。『表受付』と言われており、僕も例に漏れず、ローラさん以外にジェンナさんやアンナさんやケイトさんと応対して貰っていた
Dランクになることで今後は『特定の受付嬢』にだけ応対してもらうことができるとのことだった
「別名『応援システム』とも呼ばれています」
◆【なんというか】
一通りの説明を受け、メリットより、デメリットの方が勝つシステムに苦笑いが止まらなかった───最もな理由は今日『ローラ』さんを『専属受付嬢』としていた場合、1日の収入は『0』ということになる。これ以上最悪なことがあるか?いや、ないだろう
専属受付嬢ではなく『受付嬢専属』だ
◆【専属なのは冒険者の方】
「聞く限り不便極まりないシステムですね」
「ですよね。元々は違う
目的だったんですけど───」
「元々は違うんですか?」
「はい、『個室配属システム』といって
あの…私達も、素敵な殿方に恋をしますというか
お付き合いをしますので」
「いざこざ防止というやつですか」
「そうです!そう言いたかったんです!
それにそれに!それだけじゃないんですよ
男性が苦手な方だったり───」
冒険者や受付嬢、多方面を守るという意味で設けられたのが『個室配属システム』らしいが───それが今では見る影もない
別段気に留めていなかったものの、気がつけば、目に入るもので見渡すことで『個室配属システム』による『献身』の形がやはり大きいのが分かった───『受付嬢ランキング』なる下世話な板が目に入ると今月の『ギルドへの貢献度』がパッと見でわかる形で掲載されている
『それ』の中で表に出てこない受付嬢ながらぶっちぎりの1位は『サラ』という人だった




