【水玉】【R】【50】
◆◇◆◇◆
草原に出て数十分。"まるハゲ"の盛り上がり───土肌が丸出しの丘が目立ち始めて来た。ビッグラビットが悪戯に喰んだ結果の産物だ
◆【ビッグラビット発見】
「お?いたいたっと」
身長差により発見が遅れたものの、遅ればせながら僕もビッグラビットを発見した───その体格は遠巻きに見ても大きく、その食欲の凄まじさ足るや、視界のほとんどが焦茶色をしていた
「そこら中、禿げ上がってますね」
「うっし、一体ずつ確実に仕留めるぞ」
「はい」
◆【VSビッグラビット】
ガモンさんがゴブリンの時同様。距離を詰めるとビッグラビット目掛けて【ひと突き】を放った───ビッグラビットは不意打ちを受け、体制を崩すと、大きくのけ反った
「ガモンさん!」
「っ!」
【石弾25】で肉にやや刺さる程度だったものの、『出血』させることができた
「ノル坊、いい援護だ!」
ガモンさんの【棍術】によりビッグラビットは反撃の隙を得られず、僕の【石弾】をその身に何本も受けることになり、そのまま地に臥した
◆【1体目討伐】
「ノル坊は何だ。魔法使いになったのか?」
「そう言うわけではありませんが
遠距離で戦うことが多いので、つい」
「ま、冒険者ってのは危険を回避してなんぼだ
その立ち回り、嫌いじゃねぇよ」
倒れたビッグラビットはどうしたものか
「普段はビッグラビットは
どのようにして運搬を?」
「そりゃあれよ。ギルドに連絡するか
解体して運ぶんだよ」
◆【順調に討伐をして】
『2体目』『3体目』と順調に倒していくとビッグラビットも異変に気づき、1匹また1匹とアロネ草原から移動をして行った
「よし、取り敢えずは落ち着いたな」
「はい」
「しっかし、ノル坊のおかげで早く片付いたな
余裕あるし、解体もすっか」
◆【血抜き】
ビッグラビットの首を切り落とした後に逆さに『吊るす』準備を始める
「前のビッグラビットの時なんて
滅多撃ちにしてようやく一体だったからな
ノル坊が居て本当に良かったぜ」
「お役に立てた様で良かったです」
道具袋から『解体用ナイフ』と『縄』を取り出しているとガモンさんが近づいて来た
「ノル坊、水玉っての使えるか?」
「水玉、ですか」
「ここらは水場が遠いからな
もし使えるってんなら楽なんだが…」
◆【1220】
手を前に出し【水を作り出す】───【石弾】がそのまま『水』になった様なものだった。これまた何を『素』に生成できているのか分からないため、不思議な代物だ
そんな僕を怪訝そうに見るガモンさんは手を洗いを終えると解体用のナイフを手にした。僕は汚れた水を【撃ち出し】───新しく生成した『水玉』で片手ずつ手を洗った
「…本当に魔法使いじゃないのか?」
「色々ありまして───」
「言いづらいなら、無理に詮索はしねぇよ
冒険者間での『それ』は御法度だからな
教えたくなけりゃ黙っておくのが吉だ」
「はい」
◆【解体】
ガモンさんに手解きを受けながら、ビッグラビットの解体を済ませる
「荒っぽいが初心者にしては上出来だな」
「知ってるのと、するのとでは全然違いますね
切れ目が汚くて申し訳ないです」
「そんなのは慣れだ慣れ、焼けば食えるもんだから
気にすんな」
【1230】───内臓などは『腹を壊す』とのことで『土壌』になってもらうべく細かくして『禿げ上がった』土地に捨て、ギルドに向けて歩を進めた
◆【水玉を手に入れた】
【水玉】
〈水の玉を作り出し、撃ち出せる〉
構える動作をすることで照準を合わせ、念じることで実態を持った『水』を生成し、放る様にして撃ち出すことができる
純粋な質量攻撃としても用いれる他、上水として扱うことができ、洗浄にも活用可能とかなり便利な【スキル】だ
「木の枝を叩き折ることができる威力のため
水やりに流用するなら工夫が必要でした」




