『オリヴィア・サーヴァント』〈師匠〉
◆◇◆◇◆
「デッドリーパーが湧いてるなんて…
この下何があるんだ…」
デッドリーパーを倒し、4層へ続く階段を降りていく───階段を降りるたびに聞こえる単調な音が余計な思考を呼び起こしてしまう
「…」
デッドリーパーが発生しているということはそれだけ死が蔓延している可能性がある。ここを降るまでに『死体』はなかった───となると下層は『死人』ばかりかも知れない
◆【4層へ到着】
「…」
そこは『不気味』だった。基本の造りは今まで通りの石造りだった。ひとつ違いがあるとするなら、『墓』が並んでいることだ。両壁があるべき位置には『墓石』『石棺』『納骨壺』や『石碑』───が奥へ奥へと続いていた
冒涜的とは違い、それなりの間隔が設けられているものの、その弔い方に統一性は見つけられなかった
◆【嫌に寒い場所】
「寒い」
身体が無性に震え出し、止まる気配がない───身体の芯から冷えていく感覚だ。この空間は一体何なんだ
◆【鳥肌が立つため進めず】
無理に進もうとした所で身体がそれを拒絶した
『逆引き』による【寒さ耐性】が『300』と手に入れるには勇気がいるので今回は一度引き上げることにした───師匠に助言を求めよう
◆【3層へ向かう階段を上がる】
しかし、4階層まで来ると行って帰ってくるのも一苦労だ───このまま地上なら楽なんだけどな
そうこうしている内に『3層』『2層』と到着し───師匠の元へと着いた
『おかえりノル君』
「ただいま戻りました」
『んでどうだった?3層』
「デッドリーパーが居ました
それと師匠?デッドリーパーは聖属性で
一撃って言ってませんでしたか?」
『うん、言ったね…
もしかして、違った!?
ノル君死んでない!!?』
「死んでたらここに戻ってきてないでしょ」
『ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい…
そんなつもりなかったの…そんなつもりじゃ』
「オリヴィアさん?」
何だこの取り乱しよう?尋常じゃない
「オリヴィアさん!僕は死んでないですから!
オリヴィアさん!」
『…なんてね。冗談だよ〜』
「…」
『アイタっ!!』
◆【取り敢えず頭を小突いた】
「オリヴィアさん…そういう冗談は
本当に笑えませんから、やめて下さい」
『…だって、怒られるかと思ったしぃ〜』
「結局二重で怒られてるでしょうが
これで2回目ですよ。流石に」
『ごめん。ごめんってそんなに怒らないで、ね?』
「オリヴィアさん。話しては、くれませんか」
『んんん///真剣なその顔…』
「オリヴィアさん、僕は今、真面目に話してます」
流石に分かった。彼女が『冗談』をついていないことが、何か『失敗』を悔やんでることがあるのだろうか───あの『言葉』には『謝罪』や『偽り』の気持ちは微塵もなく
『後悔』の気持ちがただただ───収まりきらないほど詰まっていた
『ノル君は───優秀だなぁ』
「オリヴィアさん」
『でも、今は必要ないことだし
時期が来たら言うから、さ。お願い』
狡いな。いつになく真剣に言われたら引き下がらざるを得なくなってしまう
「…分かりました」
『ごめんね?』
「分かりましたってば」
◆【気を取り直して】
『恐らくだけど聖属性の出力問題かな』
「出力問題?」
『そもそもノル君って今レベル幾つ?』
「33です」
『んでデッドリーパーのは?』
「99でした」
『それだとねぇ…頭狙うしかないよ』
「何か違うんですか?」
『デッドリーパーの本体は人をベースに
顕現してるから存在の要である頭蓋骨を
聖属性でやられると消えざるを得ないってわけ』
「なるほど…って人!?」
『え?うん。人骨に宿るんだよ?
デッドリーパーって、知らなかった?』
「聞いたことないですよ。そんな話」
『ふははは!久しぶりに
師匠らしい知恵を授けられたね!』
「となると…学校に提出した奴も」
『あれ?ノル君?おーい』
デッドリーパーの真実を知ったことで『鑑定眼・偽』などの疑問が晴れた
◆【1250】
「知りたくなかった!」




