『デッドリーパー』〈三層にて再会〉
◆◇◆◇◆
家で『英雄学校』に合格したことを報告した
皆んな喜んでくれたものの『学費』について浮かない顔をしていたものの、その件は話がついていることを伝えるとより一層の喜びを見せてくれた
これで生活に余裕ができる。この1週間は『ギルドの仕事』と『無限の迷宮』に注力することに決めた───【1230】
◆【母のために】
入学式まで残り『6日』
『危険だと思ったら戻ってくるんだよ』
「はい」
『無限の迷宮』───二層の仕組みは簡単だった。何せ『部屋を経由』しなければ何もないからだ。部屋を開けても基本は『魔物』ばかり、これ見よがしに置かれた『宝箱』なんて開ける気にもならなかった
そうこうしているうちに三層の階段を見つけ、下へと進んでいった
◆【無限の迷宮 地下三層】
あいも変わらず石造りの通路が広がっていた
迷宮というのは単調な構造が続くものなのだろうか。そうなると別の迷宮に入ることがあっても『億劫』になりそうだ
「…っ」
◆【望まぬ再開】
「何でここに…」
長く続いた一本道。進み続けることで開けた場所に出ると、その先には黒いボロ布を纏い、大鎌を携えた『デッドリーパー』が佇んでいた
◆【鑑定眼】
名前:デッドリーパー
年齢:0
種族:魔物
レベル:99
職業:
スキル:【即死の一刈】【ゲートキーパー】
◆【スキル:詳細】
【即死の一刈】
〈大鎌による攻撃がLPへの攻撃となる
付随する状態異常もLPのものへと変換される〉
【ゲートキーパー】
〈存命している限り
守護する領域への侵入を阻害する〉
◆【思った以上にヤバめ】
「あんなのとやり合ってたのか…」
【鑑定眼】の『精度』が上がったおかげで地上での戦いが如何に『紙一重』だったのかが窺える
こんな危険な魔物と再びやり合わなければならないことには『デッドリーパー』の背後にある『四層への階段』は降りられそうになかった───【ゲートキーパー】
◆【何はともあれ】
『溜め』に入る。あの時と比べて、手数も増え、択も増え、何より強くなった
【30↑】ありったけを準備する
◆【石弾100】
「…っ」
反作用により吹き飛ばされる───射出する反動によって『溜めた石弾』はそれだけ速さと精度が『曖昧』になり、飛ぶというよりは転がり始めた
更には『デッドリーパー』に直撃することはなく『大鎌』によって『両断』された
「要改善か…」
『初撃必殺』を狙ったのは問題なかったはずなものの、選択を誤った。まさか、自重で飛距離が目に見えて短くなるとは思わなかった
迫りくるデッドリーパーに剣を抜き走り出す。レベルの差が埋まり、相手の動きを大雑把にでも認識できるようになっていた
鎌の動きに注意をしつつ、デッドリーパーに【浄化】を使った。黒いボロ布とその周囲が『弾けた』
『オォオ』
「一撃じゃないの!」
『怯み』はあったものの『デッドリーパー』が消える雰囲気はなかった。オリヴィアさん、話と違いますよ
「…」
デッドリーパーが構える。避けつつ【石弾】を溜める───『狙い』は『分裂』。頭蓋骨だけになれば【浄化】を直接叩き込める
迫る鎌を【魔弾】で弾き、【45】をガラ空きの横っ腹目掛け射出する
◆【地面に散らばる骨】
「…ッと」
はやる気持ちを押し殺し、反動を否しつつ、吹き飛んだ頭蓋骨にのしかかり様【浄化】をありったけぶち込んだ。『魔力の消費』により、『疲労感』を受けたのの倒すことは叶った
破れかぶれで快勝とはいかなかった。しかし、被害の大きかった『1戦目』と比べ、自力でトドメをさせたことに『成長』を感じた
◆【1240】
「…?」
しかし、1戦目と比べて『素材の価値』───肌感でも『件の頭蓋骨』の様な力強さはなく、【鑑定眼】で見ても『亡骸』として、『素材』の価値はなかった
「素材にするなら倒し切らないと駄目なのかな…」
頭蓋骨は程なくして他の骨同様に空気に消える様にしてその形を崩し、跡形もなく消えていった
「…」
◆【残った大鎌】
狭所での長物は自殺行為と同義だ。破壊力はあれども発揮することのできない屋内では無用の長物だ
持っていく気はないものの、気になったので一先ず【鑑定眼】で見ておくことにした
産地:無限の迷宮
区分:0
種類:大鎌
ランク:B
所有者:なし
スキル:なし
「…」
庭仕事に関しては役に立ちそうな代物だった
◆【三層を踏破した】




