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【浄化】【C】【50】

◆◇◆◇◆


「あらノルさん、もう捕まえてきたんですか?」


 虫籠に1匹。別で確保していた『虹色バッタ』をギルドに持ち込んだ


「はい、こちらに」


 虹色バッタを、提出するもローラさんが驚いた顔をした


「い、い、生捕り!?」


◆【体色抽選券】


「何か不味かったですか…」


「い、いえ、虹色バッタはその名の通り

 体色を変化させる魔物ですので

 この状態では…」


 確かに『特別依頼板』には『特定の体色』を指定している物ばかりだ。今この場で〆ることで『特定の価値』を確保することができそうだ


 と考えたものの、興味本位で飼ってみることにした。魔物といえど『虹色バッタ』は見た目が美しいからと『素材』状態で取引されるのであれば別段変なことはない筈だ


「すみません…まさか生捕りにできる方が

 居るなんて、説明不足でした」


「僕の方こそ、驚かせてしまい…」


◆【虹色バッタの飼育を始めた】


 やるべきことがひと段落し『無限の迷宮』に向かった。今日は何を教えて貰おうか───そう思っていたものの、扉の先から『鎖』の軋む音と『苦声(せぐるしごえ)』が聞こえた


「オリヴィアさん!」


 気のせいだったのか。そこには鎖に繋がれた『いつもの』オリヴィアさんだけが居た


『あれ?ノル君じゃん、どったの?』


「今、何か物音が聞こえて…」


『気のせいじゃない?それより

 外のこと、何か聞かせて欲しいな』


 嘘だ。この人と時間を共にして分かったことがある───聞かれたくないことに対しては『のらりくらり』と質問自体を躱してくる


『真名』についてもそうだった様に『苦声』に関しても何か隠しているんだ───確信した


◆【全能感の消失】


 まだ、僕では力不足なんだ───そう確信した。身体から何かが抜け出た。『昂り』か『驕り』か


 いずれにしろ彼女が教えてくれるまで突き進むことにしよう。彼女のためにも『家族のため』にも───オリヴィア・サーヴァントという人物の『自由』が僕には必要なんだ


◆【世間話】


「LPがまとまった量入ったので【鑑定眼】を

 ちゃんとした形にしました」


『いいねぇ。おめでとう

 これでこの先の迷宮でも安心だね』


「ですね」


◆【1030】


「デッドリーパーという魔物を追い詰めることは

 できたんですが力及ばず…」


『いやぁ、生きてるだけ凄いことよ?

 やるじゃーん、ノル君』


「素直に喜んで良いものか…」


『まぁ相性や出自について知ってないと

 苦戦するよね』


「相性、ですか」


『んじゃ、教授しちゃいましょう

 なんたってオリヴィアは

 ノル君の師匠なんですから!』


「…よろしくお願いします師匠」


『んんん///プライスレス』


「たまに変な言動しますよねオリヴィアさん」


『まま、早速言っちゃうよ!』


◆【聖属性について】


『デッドリーパーの弱点はズバリ聖属性』


「聖属性…ですか」


『そそ、デッドリーパーはいろんな魔力を

 吸収して顕現する『毛糸玉』

 そこに聖属性の特性である浄化を与えると

 一撃って訳よ』


「い、一撃…」

 

『聖属性には不浄や迷いを断ち切る力があるの

 迷える魂とか、穢れた何かによく効くんだ』


「なるほど」


『1番お手軽なのは【浄化】だね。試してみ』


◆【990】


「手のひらが淡く発光してる…」


『それが聖属性の初歩の初歩

 聖職者の人なら誰でも使える【スキル】だね

 これでノル君も教会に勤められるよ?』


「なるほど、これが『聖属性』ってやつなんですね」


 光源としての役割を持っていないにも関わらず、眺めていると『眩しい』と感じる発光をしていた


「…」


『こら、こら、こら!

 死鎖呪に向けて使おうとしない』


「バレましたか」


◆【浄化を手に入れた】


【浄化】

〈極小範囲に『聖属性』を展開する〉


 デッドリーパーがいないため、検証はできなかったものの、皿洗いの時にこれを使うと汚れが楽に落ち、母の世話の時にも使ってみたところ『温かい』と言われた


『聖属性』───何かと『不思議な力』という印象を受けるものだった


「特定の家事が楽」

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