『シャリー・ノルドア?』〈伯爵家令嬢〉
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『準男爵』───国において『法律』的には『平民とされる』が本作において『これ』は『平民から多大な貢献をした』ことで『その代』と『次の代』に対して『一時的』な席が設けられている位置付けを受けている
その代と次の代で『改めて多大な貢献』を果たすことができたなら『男爵』として、席が設けられることになる
各種特権に対して制限があるものの『平民』と比較したなら圧倒的な優遇度が確認できるが、本人達の比較対象が基本的に『貴族』のため、割と卑屈になっているのが事実である
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『英雄学校』───狭き門、去る者多き学園。その反面入学や卒業を成し遂げた者はそれだけの『実績』を手に入れられる
『仮試験』───毎年300人前後が受験する本試験の内『平民』と位置付けられる者はこれを通過しなければならない。仮に本試験を開け放っていれば『分不相応な輩』が『本試験を受けた』というハリボテを獲得してしまう故に設けられているが『貴族』はこれを通過しなくても良い位置付けとなっている
『本試験』───英雄学校に入学するための『実力測定』。『貴族』や『推薦者』、『仮試験通過者』の『協調性』や『能力』を測定する『第一試験』、『第二試験』で構成されている
◆【偽名による信頼失墜】
「某と同じ…」
「…しっ」
『シャリー・ノルドア』と名乗った『伯爵家令嬢』に『シャリー・ノルドア』と名乗った『平民』が指摘しようとするのを遮っておいた
断られることを前提としていない高圧的な態度───貴族には『家柄』を隠す理由はある。『望まない事態』を避けるためにやる行為だ
しかし、この場において、『伯爵家』という前提を前にそれをやってくるという『厚顔無恥』さ───『こちらを犯罪者予備軍』として接している想定とも取れるものの、癖が出たとも考えられる故、ひとまずは溜飲を下げることにした
「よろしくお願いします」
「よ、よろしくお願いします!」
「お願いだから足を引っ張らないでね」
◆【パーティ結成】
3人1組ができ始め、会場が落ち着いた頃、教師が改めて説明を始めた
「第一試験は今より午後6時までに
魔物の素材を入手してくること!
集めた素材によって点数が決められる」
内容としては『ギルド』の依頼と変わらないものだった。素材を集め、それを試験会場に持ち込み点数をつけられると言ったものだ
「入手方法に制限はない
ただし、窃盗ならびに強奪は失格とする
では始め!」
教師の合図と同時に皆が一斉に動き出した
◆【早速の別行動】
「別行動をして、それぞれ集めましょう」
伯爵家令嬢がそう言った。何故パーティを組んだのか殊更違和感を覚える
背丈は高く、体型も整っている。肌も白く、顔立ちも良い、美人そのものだ───引く手、数多の筈の貴族。自由に組めと言われ、仲のいい友人で集まることもしない。『唯我独尊』或いは『ボッチ』か
「ではよろしくお願いします」
◆【問題がなければそれでいい】
会場を後にした『伯爵家令嬢』を見送った
「シャリーさん」
パーティに2人も同姓同名を名乗る人が居ては区別がつかないため、シャリー・ノルドアさんの呼び方を変える
「名前呼びですか」
この反応から察するに彼女の本名が『シャリー・ノルドア』で間違いないのは決定的だ
「すみません、区別のためとはいえ」
「いえ、某もノルと呼ぶのでどうかそのままで」
◆【英雄学校を後にする】
取り敢えず『ギルド』に向けて歩く、あの場所で何かしらの情報を手に入れられれば『素材集め』も楽になるだろうと考えての行動だ
「某が思うにこれは3人の協力を然とした
試験と思うのですが…」
「僕もそう思います」
「…ではアレらは?」
街中を歩けばそこかしこで『素材』を根こそぎ買っていく人が目に入っていく、どうにも『制限がない』というのはそういう事らしいと今になって気がついた
「効率がいい素材集めですね」
「なんと無法な」
「まぁ、制限がされていませんし
規則の範囲内なのでなんとも…」
「これでは財を持つものが
優遇されているのでは?」
確かにそう見れる。むしろ学園からしてみれば『確実な集金』を取り込みたい事だろう。もしそうでなくても『財』があるということは『教育』が充実していることになる
『財』は『信頼』を形にしたもの、それを多く持つ者は善悪関係なしに『一定の優秀性』が担保されることだろう
◆【パーティを暫定として動く】
「ですが街中の素材というのは
数に限りがあるので絶対量の
奪い合いになるでしょう」
「なるほど」
「それに素材を買う人は
受験者だけとも限りませんし」
◆【ばったり遭遇】
『伯爵家令嬢』がゴブリンの手を買い、それを腕いっぱいに抱えている姿に遭遇した
「素材は集めているのでしょうね?」
「はい、これから狩りにいくつもりです」
「そ。ま、私ひとりでもそこそこの点数が
取れる筈だわ」
「…そうですね」
「手伝いますよ」
「必要ないわ」
ヨタヨタと歩く姿に伯爵の威厳はないも同然だったが、その勝ちへの貪欲さには脱帽だった
「僕達も負けてられませんね」
「なんとも不可思議です。まるで餓鬼道です
この光景は…」
◆【ギルドでの情報収集をした】




