表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/68

第六話/弘法大師・空海

“三月二十一日、午前四時、世界は光に包まれる”

佐伯美緒は、自らの身体へ弘法大師、空海の魂を転生させる。

圧倒的な祈りの力、法力を伴って……


千二百年の時を経て、遍照金剛が現世へと降り立つ。


弘法大師『空海』・・・真魚

吉備の鬼神『温羅』・・・みさき

『吉備津神社』宮司の娘・・・伽耶

空海を追う『摩』法少女・・・七瀬


四人の女子高生が織りなす、「因縁生起」を巡る物語――


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


岡山・香川の実在の旧跡・名所を舞台に繰り広げられる、バトルコメディ奇譚。

小旅行気分でお読みください。


弘法大師 生誕一二五〇年 入定一二〇〇年 祈念作品


※この作品はフィクションです。実在の人物・団体、等とは一切関係ありません。

 また、特定の宗教・教義を礼賛するものではありません。


 弘法大師、空海は密教の正統第八祖にして真言宗の開祖である。

 俗名を佐伯真魚さえきのまおという。

 今から一二〇〇年の昔、奈良時代末期の七七四年、讃岐国で誕生した。


 幼い頃から多彩な才能を発揮し、神童と呼ばれた真魚。

 七歳の時、ある誓いを立てる。


「私は仏門へ入り、世の中の悩み、困っている人たちを救うためにこの身を尽くします。

この誓いが成就しないのであれば、この命を諸仏に捧げます」


 天へ向かって誓言せいごんを叫ぶと、断崖絶壁から身を投げた。

 すると、天女が舞い降りて、優しく真魚を包みこんだという。


 我拝師山がはいしさん捨身誓願しゃしんせいがんである。


 諸国を巡って修業した真魚は神仏と交わり、秘術である「虚空蔵求聞持法こくうぞうぐもんじほう」を修得した。

 修業の道のりは四国八十八箇所遍路として、その足跡を今に伝えている。

 その後、中国大陸へ渡った真魚は、当代随一の高僧、恵果和尚けいかわじょうに教えを請い、悟りを開いた。

 その実力を認めた恵果和尚より錫杖を託され、密教の正統な伝承者となった真魚は空海と号し、自らの悟りを広める旅へ出ることを決意する。


 日本へ戻った空海は、祈りの力である法力で数々の奇跡を起こした。

 錫杖で大地を突けば水が湧き、天を突けば龍を呼び雨が降る。

 西に行けば瀕死の子供の命を救い、東に行けば魑魅魍魎ちみもうりょうを討伐した。

 その伝説は今もなお、日本各地に残されている。


 更に修業を重ねた空海は、ついに真言を唱えることで己の身に仏を宿す奥義、「即身成仏そくしんじょうぶつ」を極める。

 晩年は衆生安寧のため、鎮護国家の地盤づくりに力を尽くした。


 五六億七〇〇〇万年の未来、弥勒菩薩とともに現世へ降り立ち、世界を救うと伝え遺した空海は、永遠の瞑想へと入った。

 平安時代初頭、八三五年の事である。


 以来、高野山では一二〇〇年に渡って途切れることなく、一日二回の食事が御廟みびょうへ供され、年に一回、御衣替えの法要が執り行われている。


お読みいただき、ありがとうございます!

皆様の応援が、執筆の糧です。


もう少し下へスクロールしていただき、

広告バナー下の「☆☆☆☆☆」を押して評価をお願いします。


感想はもちろん、

舞台となる岡山・香川の旧跡・名所のリクエストもお待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ