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War Ensemble/ウォー・アンサンブル ~戦争合奏曲  作者: 改案堂
第三章 Diabolous in Musica/音楽に潜む悪魔
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143 bonus09, burninig bridges/燃えさかる橋

夏の黒ヤギさんへ


夏です!暖かいです!

壮行会の皆でアッペンニーニへ1ヶ月遊びに行きました!

江戸さんは地元の名士の娘さん、ということでとっても歓迎してもらえました。

転生者・転移者の方って、アッペンニーニ半島の事をイタリーとかイタリアっていうんですね。

同じ場所の事なのにいい川田が変わるのってちょっと面白かったので、他にもヴェネツィアとベニスとか、いっぱい教えてもらっちゃいました!


食べ物もちょっと独特で、苦労してジャポニカ米を栽培しようと皆で頑張ってましたよ。

気候は近いけれど水質が違うとかで、色々苦労なさってました。

ジャポニカ米自体は高価ですがジャポネ?アキハラー?の国から輸入されてくるので流通はありますし、やはり高額ながら大豆を使った調味料はいろんな種類があるんですけどね。

輸入に頼らず、自産自消に拘りがあるみたいです。


転生者の方々は、生活が安定すると次第に食に拘るようになるみたいですね!

ジンジャーはちょっと強かったですが、生の海魚なんて初めて食べました!

私の地元でもテンタクルやオクトパスは食べますが、なんというのでしょう、とても甘くて贅沢な味わいで、ちょっと転移者の料理人に浮気しちゃいそうでした♡

嘘ですよ、私はずっとケインさん一筋ですから!


江戸さん、名前は”ユカリ“って言うんですって。紫の意味でパープルかとおもったら、少し事情が違うみたい。

今度からユカリちゃんって呼ぼうかな。

海も山もたくさん楽しんで、一緒に行ったお友達とは前よりずっと仲良くなれたと思います。飛び級しちゃったので学年が変わるのは残念ですが…。


ともかくこれから新学期です!

沢山学んで、魔法ももっと技術にしたいんだから!

お手紙待ってまーす!



楽しさ満点の白ヤギより



――――――――――



巨人族の住むフィヨルドは、

あまり良い所じゃなかった。

オオカミや、特に魔力を多く吸ったタロやジロのような個体は『スコル』と呼ばれ、地元で対立していた。

スコル側の大将に話を付けて、諍いは収めたけれど。

ただその副産物で巨人の家出した子供を一人拾ってしまった。

本人も帰りたがらないし親権者も動向を認めたので、今は二人と二頭の旅になってしまった。


上記の騒動もあったので、スカンジナヴィア半島はわざわざ尾根を伝って超えた。

船の方が断然楽なんだが、事情で身分を明かせなかったのでフィヨルドからストックホルムまで走破し、メイヤーラッケン商会のアルフレティア、たしかルーの友達だったよな、アルフには随分世話になった

鉛筆や万年筆、ろくろ、旋盤その他の概念を随分議論したから、魔法の役に立つかもしれないね。


それからスヴェリエの国王にも会ったよ。嵐のような男だ、女性が謁見する際は気を付けたほうが良いね!ははっ



ストックホルムからは海路でサンクトペテルブルクまで行くつもりが、海賊に襲われ途中から陸路でノヴゴロドへ向かったよ。

ライカンスロープの生い立ちや、背負った業もすっかり聞いた。

本当はあの墓所でドラクルに止めを刺せればよかったんだけれど、当時はそんな事情知らなかったし別の事で頭がいっぱいになってたようで、改めてルイーズには悪い事をしたと思う、ごめん。


これからルスカーヤ聖導帝国の中枢、モスカウへ向かう予定だ。

筆不精なだけでなく、魔燕の事情も察してあげてください。


それから今回から、巨人の子が読み書きの練習でスヴェリエ語でお手紙に参加したいそうな。

ルーはたしか授業で多少かじってたと思うので、突き上げってあげてください。

嫌なら、次回から辞めます。



るいずさんえ


わたしはあんへるです。


モーレイというきたの小さな村からでたことがなくてそとのせかいをしりたくてケインについてきました。

わたしははなせるけれどよみかきができないのでケインさんにおそわりながらたびをつづけています。

わたしはあんへるのだいぼうけんがだいすきです。


みずうみのまちではおじいさんからライカンスロープのおはなしをききました。

いつかおはなしできるとうれしいな。

わたしはあなたのことがすきです。


またおてがみしてください。



あんへるより



――――――――――




うかつな黒ヤギさんへ



また子供を拾っちゃって…ちゃんと面倒見るんですよ!

フルヴァツカでは、二人の子供して愛してあげましょうね…♡



さて私は夏休みも終わって新学期!…と思ったら、大騒ぎになっていましたよ。

特にアルフの持ち帰った技術、イスパノのアンが大騒ぎして1週間ほど皆で閉じ籠って大討論会、危うく単位落とすすところでしたよ。

そこはヴィクター先生やエルン先生が何とかしてくれましたけれどね。

難しい事をしてるわけじゃないのに目先をちょっと変えるだけで応用が大きく広がる良い例だと思います。

ケリーさんとも話していますが、一握りの優秀な人材を育てるよりは、国民全体の底上げをした方が結果としてこういった気づきや国力を上げる要素になるのでは…と。


もちろん私たちは学生ですし未熟な部分も多いと思いますから、ケインさんの意見をもらえると参考になるかと思って取り急ぎ返信しました。

それからこれはあくまでも噂ですが、イタリーでは最近吸血鬼が激増しているようです。

調査隊が派遣されていますが、場合によっては国境封鎖もありそうです。不審者の情報と言い、眷属や吸血鬼の不審な情報が続いています。


でも大丈夫、いつまでも私は待ちます。

なぜなら、私はケインさんの心を信じているから。



あなたの白ヤギより

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