第2章 王国対戦 2-19 休憩
ログザイ王国:
王国対戦序盤で2連戦とかちょっと勘弁して欲しいところ。
いくら防衛主体でとはいえ攻めてこられては対応しなければならず、まして懇親会でこちらに突っかかってきた2国となれば他にまかせる訳にもいかない。
とりあえず徹底的に潰して戦力差を認識はしたはず。当分こちらには手を出してこないと思う。
特にセンチュリア聖王国は33機、DX王国は聞いたところ24機は大型兵装が大きな被害を受けているので、当分自国の防衛するしかないらしい。
他にはイツビシ王国がエンプレスと訓練として戦った時11機ほど損傷しているとか。
でもこちらはそれほど大きな損傷でないため、それほど間を置かず復旧するらしい。
とは言え、イツビシは今のところ積極的に侵攻してくるということもないので、慌てて戦うこともないと思う。
また、国境付近で引っかけられて訓練に巻き込まれるかもしれないし、我慢できなくなった伊達くんが来るかもしれない。
しばらくは待機で済むだろうと思っていたら、国王がやってきた。
暇なんだろうか……
「よお、DXとセンチュリアの対戦は助かったわ。当分こっちには来れないだろうから悩まなくて済むわ」
「それは良かったですね。こちらは面倒だったのですが……」
「……そう……」
「しようがないじゃん。狙われてたのがお前の大型兵装なんだぞ?色々恨まれてたんだし」
「……こっちが先に何かして恨まれたんじゃないんだけど」
「元々評判の良くないプレーヤーばっかりだからな。運が悪かったんだよ。
それにエンシェントドラゴンを倒せる機体があればやっぱり欲しいからな。
今後ははっきり狙ってくることはないだろうけど、ログザイ自体がターゲットにはなってるだろうから、よろしくな」
言うことだけ言って国王が帰っていった、しかもストレスの残りそうなことを言って。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
センチュリア聖王国:
……エリスティアです。
先日のログザイ王国との敗戦は頭が痛いことばかりである。
まず、損傷した機体の修理等……比較的容易に修理できる機体もあったが、大半もう廃棄になりそうな状態だった。
腕や頭、脚がないもしくは破損しているだけならまだ交換も出来対処しやすいが、胴体に銃弾や格闘による損傷のあるモノは廃棄した方が手っ取り早いとまで言われてしまったのだ、どうせ腕や頭がなかったりするからと。
1機丸々が10機以上の新規購入の予算は当分出ない……
毎回そんなに攻め込まれることはないとはいえ、ある程度の戦力を保持しないとせっかく整備した街がとられてしまうかもしれない。
さらに頭の痛いことはシズマとトーマ及び十数名の騎士が離反した……
今回のことがあり護衛騎士から一般騎士に格下げすることを通達したその日、行方が分からなくなっていた。
処分が不服だったのは目に見えてよく分かってはいたが、さすがに処分しない訳にはいかなったのだ。
なのに、それが受け入れられずに離反するとはお子様すぎるだろう。
さらに部下まで連れて行ってしまうとは……
メルシア達もログザイ王国のナム・サンダーのところに行きたいみたいなことをつぶやいているのを時々見かけている。
彼女たちにまで離反されたらもう戦力が維持できないだろうな。
「ああ、胃が痛い……」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
DX王国:
「なんで助けに来たのよ。」
「そりゃ、心配だからに決まっているだろ」
折角助けに行ったのにこの対応である。
喜んでくれればまだ可愛げもあるのだが、昔からこうなのだから仕方がない。
「今回の件の責任を取ってもらうことになった。宰相から俺付の秘書官に降格となった。
俺の目の届くところにいてもらうからな」
「なんで降格しなきゃいけないのよ?好き勝手出来ないじゃない」
「お前の都合で20機以上の大型兵装がまともに使えない状態になったんだから当然だ。
我慢してろ。お前が心配なんだから」
これだけ言っても分かってくれねぇとはなぁ……
リアルで小学校に上がる前から付き合いで、グレたり悪い奴らと付き合ってたりしても気にかけて助けてやっと更生しても、今度はゲームの中で色々やり始めるとか、どんだけ心配かければいいんだか……
いい年なんだからそろそろ落ち着いてくれよぉぉ。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
イツビシ王国
上杉です。
DX王国との対戦は完勝でした。
私の機体に傷が残ったくらいで、部下の機体は無傷です。
あちらの一般兵はまだまだ練度が足りなかったので、こちらが完全に押し勝ちました。
集団戦や1対複数機戦での連携も確認出来たし、いい訓練になりました。
出来れば次はもう少し練度の高い連携の取れた敵戦力と戦いたいモノですねぇ。
しかし、国王ザナディアスさんは強かったです。
あの銀の大型兵装の動きは鋭く、魔法攻撃で私と1対1の状況を作り出す戦術……
さすがは国王でした。
私のパートナーにもあのくらい出来る比が欲しいですね。
しかも、あのゼフィリアさんを思う気持ちは、女としてくるモノがありましたよ、うらやましい限りです。
さっさと更生してくっつけばいいのに……
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
XXXXXXXX:
正体不明の男から事前に連絡はあったが、センチュリア聖王国のシズマとトーマ及び十数名が合流してきた。
センチュリア聖王国のシズマとトーマといえば神の名をかたってやりたい放題していたって話しだったが、とうとう追放されたらしい。
「追放じゃねぇよ。見限って離反しただけだ」
まぁ、どっちでもいいが使い物になるのか?ならなければ放置しておけばいいが。
どうせ俺はこの大型兵装があるから、そこらのしょぼい大型兵装には負けねぇ。
とりあえず訓練もさせておくようにと言われてたから、まずはどれだけの腕があるか確認ということで1対1の模擬戦を全員とやることにした。
割り当てた大型兵装も今現在各国に配備されているのよりはいくらかスペックは上の機体なんだが……
「使えねぇ。本当にセンチュリアの護衛騎士様なのか?そこらの新兵より弱くねぇか?」
「なにぃ、この大型兵装の性能が悪いんだ。仕方が無いだろう」
「おいおい、その大型兵装、そこらの国に配備されているのよりはスペックがいいんだがな。
何回か使って辻斬りまがいにドラゴニクスの兵に挑戦したが、かなり楽に勝てたぜ?」
「……」
「とにかくお前らはそれで訓練しとけ。
いくら壊しても構わねぇらしいから、壊れたらここに連絡しとけよ。しばらくしたら直るから」
「「「「「……」」」」」
「分かったらさっさと訓練しろや」
とにかくこいつらの尻を叩いて訓練させて強くしなきゃいけないのかよ、俺が……
次回予告
ナムとアスカのおかげでログザイ王国的にはかなり楽な状況になった。
結成したばかりのディスプ傭兵団は出来た時間を使い行軍訓練に行くが、ディスプは自分の指揮経験の無さに悩む……
なのになぜかまたイツビシ王国との演習が行われることになった。
次回 2-20 ディスプ傭兵団 vs イツビシ(ディスプくんの苦悩)




