表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
時空の輪廻  作者: EPO
第2章 王国対戦

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

89/183

第2章 王国対戦 2-13 王国対戦 エンプレス vs イツビシ王国

 ナムさんがDX都の国境に向かっている間、特に何も無いのでGに慣れるようにという事でイツビシ王国との国境までエンプレスで駆けることにしました。

 途中に見かけた中型のモンスターは、頼んでおいたバズーカを撃ち込んでみた。このくらいのモンスターならほぼ一発で倒せるみたい。

 さらに何度かゴブリンとかオークを引っかけてしまい、そのまま消滅もしました……


 国境の関所に到着し、駐留部隊の隊長さんに挨拶してから、国境を沿うように移動してイツビシの動向を確認。今のところ攻め込んでくることもないようで、向こうもこちらを確認して手を振ってくるような始末。

 ちょっと物足りません。

 それでも森林地帯や渓谷の踏破は普段訓練でもやらないことなのでいい経験にはなりました。


 別のイツビシ王国の関所前を通過する際、イツビシのプレーヤーから声をかけられました。


「おーーーい、そこのログザイの大型兵装!!

 時間があるなら訓練に参加しませんか?」


 一応王国対戦が開催されているので、普通に考えるとそんな声をかけるとこはあり得ないと思うのですが……

 やはり大国ゆえの余裕をかましているのでしょうか?

 まぁ、こちらも習熟訓練ついでに国境を移動して牽制しているだけなので、比較的暇ではあるので参加してもかまいはしません。

 とりあえず、声をかけたプレーヤーのそばまで接近し対応しましょう。


『もう王国対戦が開催されてますけど、そんな悠長なことをされててもよろしいのですか?』

「まだまだ始まったばかりですし、ログザイのその特殊な大型兵装の戦力は気になるので、ちょっとお相手をしていただければ助かるかなぁと。

 懇親会では演舞を見るだけで性能の高さや技量は分かりましたけど、本当の戦力差ははっきりしませんでしたのでちょっとお相手をしていただけると助かります。

 あ、申し遅れました、私、義家よしいえ・島津です。以後お見知りおきを」

『これはご丁寧に。私はアスカ・キキョウヤです。今はディスプ傭兵団の方に所属してます』

「ああ、キキョウヤグループのアスカ・キキョウヤさんでしたか。

 復帰されるとは聞いていましたが、その大型兵装の搭乗者としてなんですね」

『そうなんです。なので基本顔見せすることはほぼ無いとは思いますけど。

 お手合わせの件でしたら、よろしいですよ。1対1でも1対複数でも構いませんわよ』

「それではまずは私と一手お願いします。その後、休憩を取ってもらって戦力差を考慮した機数でお願いします。

 まだお願い出来るようでしたら食事と休憩後に希望者と1対1で……」

『最後のはどのくらい出来るか分かりませんけど、それでよろしいですよ』

「では準備してまいります」


 島津様の機体ムラマサは、格闘と魔法の両方が可能な仕様ムラマサS型の機体のようです。

 格闘については日本刀のような両手剣を片手で持ち、魔法については火縄銃のような形状の銃器から発動されるようです。

 元々上位プレーヤーですし、のでかなりお強いと思われます。

 油断は出来ません。


 様子を見ながら島津機の右方向へ回り込むように駆けていきます。

 接近したところで剣が振り下ろされてきましたがシールドバインダーで受け、その間にアサルトライフルで下半身を狙ってみます。

 流石に向こうもそう思っていたのでしょう、飛んで後方に逃げました。

 そのままこちらは一気にダッシュして間合いを詰め、加熱していないヒートソードで斬り付けましたが剣で受け流されました。

 向こうもそのタイミングを狙って魔法を超近距離発射して来ましたが、こちらはそのまま受けさらに間合いを詰めパイルバンカーを撃ち込みます。

 今度は島津機も躱しきれず、パイルバンカーが右肩装甲を弾き飛ばしました。

 その衝撃で錐揉みするように回転し倒れていきました。

 右肩装甲が無くなりましたが、肩関節にもいくらかダメージを与えたようです、剣が上手く振れていません。


 一旦距離を取って様子を見ることにしましたが、なんとか立ち上がりました。

 さすがは島津様。動きの悪くなった右腕の剣を離し、魔法だけで勝負するようです。


『魔法攻撃ですが初級程度ではダメージが付きませんよ。中級くらいでよろけるくらいです。

 倒したければ上級の魔法が必要でしょう』


 とりあえず相手の気持ちを折ってしまおうかと声をかけましたが、まだやる気のようです。

 中級の魔法でも地面に倒すくらいはどうにか出来るので、それくらいやるおつもりなのでしょう。

 お互い距離を取った状態で打ち合いですが、魔法でないアサルトライフルの方が有利です。

 威力も初級魔法よりは上なので、通常の大型兵装であれば当たればその部分は稼働できなくなるでしょう。

 脚部を狙い行動不能にしたいところですが、脚裁きも上手く逃げられてしまっています。


 しばらくの膠着状態の後、ホバーリングで一気に突っ込み押し倒し、パイルバンカーを突きつけました。

 当然降参してくれるでしょう。


『……参りました……

 その大型兵装、速いし硬いしパワーも強すぎます』

『それはそうでしょう。私がではありませんがエンシェントドラゴンと戦って勝った来たいですよ。

 聞くとさらにパワーアップしているそうなので、私が乗っても簡単には負けません』

『確かにそうですね。

 30分程休憩してうちの部下と戦っていただきましょう。どうかお手柔らかに……』


 休憩の後、有志と島津様が選んだ15機で戦うことになりました。

 向こうは集団戦に慣れていないところが狙い目でしょうか……


「始め!」


 一気に距離を詰め、敵集団の中に入り込みます。

 こうすれば同士討ちを嫌い魔法攻撃はほぼ無理でしょうし、日本刀風の両手剣も長く味方に当たりかねません。

 中に入り込んでそばに居る機体から次々と脚部や右腕をアサルトライフルで狙っていきます。

 ムラマサF型 (格闘戦仕様)6機ほど倒したところで空間が大きく空いてしまったので、ジャンプし一旦集団の外へ移動しました。


 そこへ何も考えていないプレーヤーが3機突っ込んできて剣を振るいますが、全てシールドバインダーで受けきりアサルトライフルの餌食になりました。

 指揮官がいるはずだと思ったのですが、どうも指揮できていないようです、慣れていないのでしょうか。

 離れているのを幸いに魔法攻撃を仕掛けて来ましたが、ホバーリングで一気に躱してムラマサM型 (魔法戦仕様)の少ない集団の右側へ回り込みます。

 頭に血の上ったムラマサM型のプレーヤーが構わず魔法を撃ってくるため、味方に当たっています。

 2機ほど倒れ動けなくなってしまいました。

 その危ないムラマサM型にアサルトライフルを撃ち込み沈黙させたところで、島津様が終了の合図を出し終わってしまいました。


 私も一旦コクピットから出て、お互いの戦闘についてお茶をしながら意見を述べることになりました。


「島津様は動きが良かったですね。集団戦より長く持ちこたえられましたが、回避も上手く相手の攻撃の読みも良かったです」

「そう言っていただけるとうれしいですね。そちらの機体性能だけではなく、アスカさんの攻め方が上手くこちらの回避を上回り勝てませんでした。

 集団戦はあまり密集しすぎたところに、アスカさんが一気に中央に入り込んで戦況をコントロールし始めた時点で負けでしたね。

 あのタイミングでうちの者が一旦外に逃げていればまた違う状況が生み出せたかも知れませんが、流石元ワルキューレというところでした」

「指揮官が機能していなかったのもダメですわね。急造の指揮官かもしれませんが、指示を出していきませんと敵に戦場をコントロールされてしまいますわ、今回のように」

「そうですね。もっと指揮官を鍛えないといけませんね。戻ったら全部隊に通達しましょう。

 王国大戦中ですが、必ず敵国に攻め込まなければいけないわけではありませんし、少し時間を取ってでも鍛え直さないと他の国にも後れを取りそうです」

「頑張って下さい。今回の私の行動はイレギュラーで、基本このように攻めるような行動は取りませんので」

「それは助かります」


 その後、食事を頂き休憩して希望する方と戦う予定でしたが、損傷した機体が多く座学で戦術について講義して終了となりました。

 女性プレーヤーが積極的だったこともあり私としてはうれしい限りでした。

 そんな方達に近くで見たいという方にエンプレスを堪能していただきました。

 やはりロボットアニメ好きの方達でしたので、これでまた情報交換の場が持てそうです。


次回予告

センチュリア聖王国が動きだす、一部の聖王国至上主義の者たちが……

その中で反対する勢力が止めようとするがどうにも止められず、その流れにゆだねるしかないのだろうか……

次回 2-14 王国対戦 ログザイ vs センチュリア1


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ