第2章 王国対戦 2-1 新機体お披露目
なんとか第1章がエンシェントドラゴンとの戦闘と今後のためのネタばらし(?)で終わりました。
これまでアーマードギアvsモンスターでしたが、第2章は大型兵装vs大型兵装もしくはアーマードギアvs大型兵装となる予定です。
そのため登場人物も格段に増やす予定です。
他、モンスターも対戦する王国によっては出すかもしれません。
面白い話しになるよう頑張ります、何話で終わるか分かりませんが……
第2章……始まります……
エンシェントドラゴンを討伐してリアルで2週間が経った。
久しぶりにディスプ達と合流し、こちらの状況を確認して今後のスケジュールについて話をする。
まだしばらく先だが「王国対戦」という各王国との対抗戦のイベントが始まるそうだ。
このフィールドは出来たばかりで初参加だが、それなりに長くプレーしているプレーヤー達は概要は知っているので教えてもらう。
「単純に戦争っす。
プレーヤーが自治を行っている王国ですけど、ゲーム内だと普通に戦争が起きないんで時々領地の争奪戦をやらせてるんですよ」
「なんで?」
「新しい王国の町だと国の財政がひっ迫していて、なかなか離れた町の開発ができないからですね」
頭の上から声が聞こえたので顔を上げたら、アスカさんが来ていた。
「こんにちは。
で、その町の開発を奪った他の王国にさせてそのうち発展した街を取り返す、を繰り返してきたんです。
その王国の経済状況に見合う大きさの領地にすることで破綻しないようにしてるんです」
「へぇ、そんな理由もあったんすね。大抵は憂さ晴らしですね。
基本運営スタッフしかPKできないっすし、武闘大会なんてのもあまり多く開催しないんで、対人戦したい人からするとつまらないんで」
「でも、プレーヤーを殺すとなるとそれもストレスになってよくないんじゃ?」
「”死ぬ”ということにはならず、ペナルティーが付いて強制転移して陣地に戻るだけですから、何度でも戦えるんですよ。
ただ、ペナルティーが厳しくてしばらく対人戦出来ないほどステータスが落ちますけど」
「ほぉー」
ゲームによる様々なストレスが社会問題になったから考えられているんだろうなぁ、とは思う。
さらにそこへ突然国王が現れた。
「よお、国王が来てやったぞ」
「「「「「いや…いいです」」」」」
ナムはこそっとマウの巨体に隠れようとしたが、めざとい国王が逃がしてくれなかった……
「何を逃げてるんだ?王国対戦ではお前が真の国王なんだからな?」
「「「「「えっ?」」」」」
「既に各国やこのフィールドの住人はナム、お前が真の国王だと広まっているからな? 俺も否定していないし」
「「「「否定しろよっ」」」」
「なんで今回の王国対戦は俺の陣営に居てもらうことになったから、よろしくな?」
「……」
「なんだよ、別に本当の国王ではないんだから、これまで通り自由に動いていいんだ。
何の問題もないだろ?危ないとこの救援とかは頼むから」
「まぁ、それくらいなら……」
「あと、始まる前に各国の顔合わせがあるからそれも同行してくれな?」
「嫌だ」
「分かった。じゃあ、ここで顔合わせ出来るように調整しとくわ」
「……」
「すんません。ナムさん、人見知りなんであんまり多くの人が居るところにはちょっと……」
人見知りだけではないが、あまり人の多い形式張ったところには出たくない。
面倒なんだが。
「そんなに時間かけないから。1,2時間くらい。
それくらいならいいだろ?」
「でしたら、私がエスコートしていきますので。近くに身近な人が居ればなんとかなりません?」
「「「いや、逆だろ……エスコートするのは」」」
「うううう……」
「ディスプ達も招待するから、その辺で固まっておけばいいだろ……な?」
「なんとか連れて行くっすよ。開催日時連絡下さい」
「おう、分かった。
そういえば大破した大型兵装はどうなった?他の国が見たいらしいんだけど」
エンシェントドラゴンと対戦した機体はもう改修が終わり使用可能だ。
新しい機体も習熟運転中で、向こうで対戦三昧だ。
「両方とも見せることは可能だが」
「「「「「両方?」」」」」
「ああ、エンシェントドラゴンと対戦した機体の他に、なぜかとんでもない金額のコインが入金されていたんだ。
で、それを使って新機体を作った」
「そのコインって大丈夫なんすか?」
「入金後リアルで1週間経って気付いて、その後もう1週間放置していたが何も起きなかったから使った。
最新の超強力な演算ユニットも買ったんだよ、あははは
NVA TB(ThunderBeast) 10 14800KとATD RD(RedDragon) 10 8950Xに王国対戦用にRD 5 8600も……」
「大分うれしかったようっすね」
そりゃそうだろう、エンシェントドラゴンで得たこっちで使える報酬みたいな額が出れば。
そりゃもう、好きなだけアーマードギア(AG)の新機体に溶かしたさ。
「まず、前の機体……基本的に外装はほぼ変わらず、中身の性能が上がってる、当社比120%増っていうところ。
耐久性耐衝撃性も向上させてるから少々のことではやられないと思う」
「まっさらになってイイですね。欲しいですわ」
「あげられません。でも誰かに使わせることは出来るから、使いたい人がいれば使ってもいいけど」
「でも、AGはプレーヤーと一緒だから奪うことが出来ないとか言ってませんでしたっけ?」
「サブ機体はドローンと同じ扱いで誰かに使わせることは出来る。そしてプレーヤーの判断で取り上げることが出来るから」
自分というか制御AIでコントロールして動かしてもいいんだけど、王国対戦なら別々で動作していた方が有利だろうし。
ディスプくん達のパーティーの旗頭にはいいだろう。
「で、こっちが本命の新型機。
基本は前の機体の後継、最新最強パーツをベースに構成……性能比180%、ジェネレター出力も200%になってます。
バックパックや脚部のバーニアの推力比も150%でかなり高速移動可能。
さらにフライトユニットも搭載して飛べます。航空力学的な飛行ではなく、半重力での飛行なのでアニメなんかにある機体後方へ飛行するという非常識な事も可能となります。
その他の装備としてはシールドバインダーが両肩とバックパックに2カ所取り付けられ合計4枚展開できます。
腕部や脚部にも火器のマウントがあるのでミサイルポッドの他に銃火器のラックも取り付けられ、すぐに交換可能になります。
ジェネレーター出力も上がったので常時から大型ビームサーベルの使用可能。
最後は冷却ユニットも組み込んであるので航続時間が延びました……」
「大分凄まじそうっすね」
「「きゃあ、凄い凄い凄い、乗せて下さい」」
「アスカさんとプリンが……いっちゃってますな」
「また、俺と勝負しろ!!」
「止めた方がいいっすよ、次は死にますって……」
新しい機体の手から落ちないように載せて、きゃあきゃあ言いながら二人に各所を見せながらお披露目会をした……
次回予告
ナムがエンシェントドラゴンを討伐して得た資金を元にディスプ達は傭兵団を作ることに。
購入する大型兵装やサブのアーマードギアを誰が乗るか決めることに……
次回 2-2 ディスプ傭兵団




