第1章 大型&中型モンスター掃討作戦 1-55 リルの町でのスタンピード3
スタンピード第2陣も概ね問題なく倒せた、いくらかは後方に進んでいったけど。
まぁ、王国軍やギルドの人間も後方にいるだろうからどうにかなるでしょう。
さて次の第3陣はさらに大きい中型の数も増えるだろうから、十分準備をして臨まないと痛い目を見そうだな。
主要メンバーを集めての打ち合わせをしてきたい。
アスカさんと榴弾の在庫について確認すると、あまり数が多いと厳しいかも知れないという話しだった。
ポーションの類いはまだ十分在庫があるそうだ。
魔法攻撃や弓、罠の設置など対策を取っておきたい。
大型兵装もそれなりにダメージを受けてはいるが、まだまだ行けるとの事。
副官をしてくれている王国軍の部隊長さんからは人員の負傷具合についての報告。
ポーションがまだ潤沢にあるので負傷者の復帰もすぐ可能との事。
後方にも連絡を取ってくれていて、キキョウヤグループの補給もこの後あるので少々の怪我でもすぐに対応出来るそうだ。
あと、王国軍の追加人員も後方に逃したモンスターを討伐しながらリルの町に向かってくれている、という事でなんとかなりなるだろう。
でも無茶は出来ない。
とうとう監視用ドローンから第3陣のスタンピードの報告が来た。
やはり中型モンスター主体の構成になっている……サイクロプス、ジャイアント、ディノサウルス、コカトリスとかが確認出来る。
でも、思ったほど数は多く無さそうだし、何かしら傷ついている固体が多い。
ナムさんがなるべく潰してくれていたようだった。
王国軍の部隊長さんやギルドの有志の顔役、キキョウヤグループ代表アスカさん、うちのサブリーダーで情報共有。
まだ到着には日をまたぐ事になりそうなので、土系の魔法が使えるプレーヤーに今のうちに大きな穴を作ってもらうよう指示を出した。
大型兵装の方にも協力してもらい、横に長く塹壕というか堀が作られた。
はまってくれれば,かなり攻撃がしやすくなるはずだ。
そして早朝……
流石に中型モンスター主体の構成なので第3陣が確認出来るようになった。
布陣は前回同様大型兵装を前面に出し、グレネードランチャー部隊が遊撃に。
この2つの部隊で出来ればコカトリスを殲滅して欲しいところ。
堀の手前にマジックユーザー達魔法攻撃部隊や弓が使えるプレーヤーを配置し、ファイター系の戦闘職は盾役とししばらくマジックユーザー達の防御をしてもらう。
堀に中型モンスターがはまればファイター達の仕事が出来るかも知れない……届くのならだけど。
「間もなく第3陣が到達する。
中にはコカトリスも居るので注意しろ!
大型兵装とグレネードランチャー部隊でなるべく殲滅して欲しい。
サイズが大きいので気をつけて対応して欲しい」
「「「「「「おう」」」」」」
初戦は大型兵装がコカトリスに狙いを付けて倒していった。
その分のフォローにグレネードランチャー部隊がサイクロプスやジャイアントに狙いを付けグレネードを撃ち込んでいた。
魔法攻撃部隊も離れたところから支援攻撃を行い、なんとかいい状態で戦場が維持できている。
中型の足下を駆けてくる小型のモンスターどもは、潰されるかグレネードの爆発に巻きもまれるか、運良く接近できても弓の攻撃で消えていった。
全体数が多くない分、リルの町が決戦場になりそう。
モンスターも元々手傷を負っていたため大分弱っていたため比較的に楽に倒せていたけど、中盤傷をほとんど負っていない個体も現れなかなか倒せずグレネードランチャー部隊が動き回れなくなってきた。
補給のこともあるので脚を止めてしまえばやられかねないから、他のグレネードランチャー部隊や魔法攻撃部隊にフォローさせているがそろそろ限界。
補給部隊にしてもまっすぐ向かうわけにも行かず、大きく迂回するため時間がかかっているのも問題になっている。
ファイター系の戦闘職が補給部隊の追加に名乗りを上げてくれたが、なかなかスムーズには補給できていない……
終盤、グレネードランチャー部隊も補給が間に合わないため、拠点に戻って補給という無駄な時間を食っている始末。
中型モンスターの数が少なくなっているからなんとか保っているけど、かなり限界に来た。
そんな中、ついに要の大型兵装が1機倒れた……
他の大型兵装も満身創痍の中、戦わなければならない数が増えてあっぷあぷの状態。
もう一機倒れたらもうダメだ……
ついに……
「援軍だっ!我が援軍に来てやったぞ!!
王である我がだっ!!」
押しつけがましい名乗りを上げて国王が援軍に来た。
王国内では一番強いはずだけど、ナムさんの大型兵装にずたぼろにやられてから引き籠もってたらしいんだけど……
でも助かる。
単騎でも中型モンスターと渡り合ってたはずだから前面に出てもらって目立ってもらおう。
助かるわぁ……スタミナがまだあるからどんどんと倒していってくれた。
榴弾の補給もどうにかこうにか出来るようになり、戦場が落ち着いたと思っていたところ……
国王を狙ったサイクロプスが走り込んで来、棍棒を振り下ろした……
国王も虚を突かれ対応出来なかった。
……その瞬間……
サイクロプスの頭が銃撃で消し飛び、消滅していった……
これが最後のモンスターだった。
銃弾が飛んできた方向を見ると……ナムさんの大型兵装の姿が見えた……
しかし、左腕はなく、出撃時にはあった追加装甲も全部無くなっていた。
至る所がボコボコになっていて、ホバーリングもほとんどスピードが出ていないようだった。
ゆっくりとこちらに向かってくる大型兵装の姿に、リルの町を防衛していたプレーヤーが歓声を上げた……
次回予告
スタンピードもほぼ終息し、ナムも帰還した。エンシェントドラゴン戦も終わり、大型&中型モンスター掃討作戦は完了となった。
エンシェントドラゴンをナムにぶつけた神田は何を考えている……
次回 1-56 開発部門 神田2
第1章終了まであと2話。




