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時空の輪廻  作者: EPO
第1章 大型&中型モンスター掃討作戦

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70/183

第1章 大型&中型モンスター掃討作戦 1-53 監視 in モニタールーム8

 9月16日 PM10:15


 表示されている問題の大型兵装アーマードギア(AG)の、あまりにもとんでもない戦闘状況にサポートチームのメンバーは皆目も口もoの字に開けたまま絶句していた……

 ゲーム内に居るサポートメンバーの呼び声がヘッドセットから聞こえているが、誰も反応しなかった。

 プレーヤーの成長度合いから言って、エンシェントドラゴンと戦うなんてこと自体現状あり得ないにもかかわらず普通に登場し、それが現在一番注目されている謎の大型兵装との一騎打ちしているなどとんでもない話しだった。

 未だマネージャーの編くんも復活しておらず、別の部署のスタッフが困っているところだった……


『編くん……編くん……編くん編くん編くん編くん編くん、どうしてんの?』

「はっ!?あれっ?何してたんだっけ?」

『編くん、居眠りしてんの?サポートのトップが居眠りしてちゃまずいんじゃない?』

「居眠りなんかしてませんよ。

 例のAGの戦闘を見ていて、あまりの凄さに皆意識が飛んだんですよ!」

『もうドラゴン戦は終わったの?』

「なんとか終わりましたよ……ドラゴンなんて生やさしいもんじゃなかったですけど」

『???』

「その辺はしばらくしたら打ち合わせを始めるんで、そのときに」

『OK。そういえばこの間のメール、見てくれた?』

「その辺は調べて送っておきます。開発部門スタッフの名前と来歴なんで、変なことには使わないで下さいよ」

『確認のためだから変なことには使わないよ』


 しかし、なぜドラゴンではなくエンシェントドラゴンとかあり得ないモンスターが設定されていたのか問い詰める必要があるところ。

 打ち合わせのためにいつものメンバーに連絡を入れて、準備をしておく。



 9月16日 PM11:00

 集まったのでドラゴン戦を終えての打ち合わせを始める。

 いつものメンバーとは言え、あの出不精な開発部門の神田じんでんさんが毎回参加してくれているのが不思議である。

 だいぶ楽しみにしているような感じではあるけど……


「AGのテストを兼ねた大型&中型モンスター掃討作戦ですが、今回のドラゴン戦をもって終了となります。

 普通のドラゴンがひよっこに見えるくらいとんでもないドラゴンでしたが……神田さん……」

「えっ?どうかしたのかな?」

「”どうしたのかな?”ではないです。あれ、エンシェントドラゴンでしたよね?どういう設定したらああなるんですかっ?

 あの戦闘見てモニタールームのサポートメンバー全員意識が飛びましたよ。

 AGのプレーヤーよく勝ってくれたって感じですっ」

「ちょっと待っててね…っと。

 あ、ごめん。ほんとにエンシェントドラゴンになってたわ。うちのサブとダブルチェック入れたはずだったんだけどなぁ」

「”あ、ごめん”って……これ、普通のレイドモンスターとして出したら、無理ゲーって言われてゲームの評価落ちちゃいますよ」

「あっれーー、どうしたんだろうね?ハッキング?(とにかく適当にごまかしておこう)それとも産業スパイでもいるのかな?」

「もう、その辺どうしてそうなったのか始末書の提出お願いします。部長いいですよね?」

「ああ」

「あっれーー?なんでそうなるかな……(やりすぎたかな)」


 とりあえず問題のドラゴン戦を振り返り話しをしていく。


「通常でも楽勝で国一つの戦力と渡り合えるでしょう。魔法が使えないだけ一気に殲滅することは出来ないですが」

「そうだね。魔法攻撃も大抵どうにか避けそうだし、あの装甲自体も少々の魔法じゃあ貫通しないしな」

「アサルトライフルの通常射撃に、対戦車ライフルの遠距離射撃。レールキャノンの大威力射撃。城も城壁も耐えられないじゃろ。

 あれ食らうだけで対応国戦は負けが決まることろじゃろ。下手したら中に居る王がその時点で死んどるわ」

「しかし……”オーバークロックフルブースト”でしたっけ?」

「あれな。凄まじかったの。あそこまで加速できるもんなのか?神田くん」


 色々ごまかしてほっとしていた神田に博士が問いかける。


「へ?アレですか?

 処理してるこちらのサーバーの演算ユニットよりプレーヤー側の演算ユニットの方が格段に性能が良くて、しかもプレーヤー側の演算ユニットで全部処理するなら可能かと。

 当然、どんな演算ユニットでも可能ではないと思いますけど」

「という事は、今の推測であればあのAGしか出来ないということじゃろ」

「そうですね。でもあれ自爆攻撃的なものみたいな感じですから、何度も出来ないんじゃないですかね?」

「だといいがな。新しいパーツに替えて”mk2”とかになると使える回数が増えるとか……」

「博士。やめて下さいよ、今そんなこと考えたくないですから」


 まだまだ話しが続く……


次回予告

ドラゴン戦でのアーマードギアの性能がある程度見えてきた。

今後の対応には難があるがそれ以外に影さんに吐かせた情報についても検討しなければ……

次回 1-54 監視 in モニタールーム8(続)


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