第1章 大型&中型モンスター掃討作戦 1-47 エンシェントドラゴン戦1
どれほどの強さを持っているのが分からないエンシェントドラゴンとの戦いが始まろうとしていた。
「ソウイエバ、オマエハトベナイノダロウ?」
『飛べませんね。20m位の高度制限を設けてもらえると助かりますけど……』
「ヨカロウ。モシコチラガソレヲコエルヨウナコトガアレバペナルティーヲカスコトトシヨウ」
『助かります……では行きます』
会話が終了した直後、アーマードギア(AG)を加速させ距離を詰める。
まずはアサルトライフルにより徹甲弾を打ち込む。
皮膚を貫通するがどこまでダメージを与えられたかは確認出来ない。
それでも撃ち込んでいくしかないのが現状だ。
現在エンシェントドラゴンは高度10m位の所を浮遊しているので、その下に入り込みいくらか弱いだろう腹を狙いジャンプしながらヒートソードで斬り付ける。
傷を付けることは出来るが内臓まで達するような深い傷はとても付けられてはいなさそうだ……
胴体の横幅だけで10m、全長50mはありそうな巨体では少々の傷では大したダメージにはなっていない。
「イチオウキズハツケルコトガキルヨウダナ……チョットシタキリキズテイドダガ。」
『そうだな。通常兵器だとこんなもんだが、これで徐々にダメージを与えていくしかないんだが』
「ガンバルコトダナ。コチラコウゲキヲシヨウ」
といった途端、それほど大きくもないファイヤーボールが多数降ってきた。
それを回避しつつ、シールドバインダーで受けつつ、安全圏に移動しながらてっこぷだんを撃ち込み続けた。
エンシェントドラゴンの尾のある方まで逃げ、地面にピックを撃ち付け急旋回し、一気にジャンプし尾に狙いを定めヒートソードで斬り付けるが、流石にエンシェントドラゴンも尾を振って回避した。
一旦距離を取り排熱する。
ブシュウ-----
まだまだ攻撃を続けなければならない以上こまめに排気し気体の熱を逃がしたい。
「ナカナカイイウゴキヲスルデハナイカ。モットワレヲタノシマセテクレヨ」
『そうできるといいけどな』
背に飛び乗れればまた違う攻撃ができそうだが、その場合尾による攻撃を受けるかと思うとすぐには実行できない。
と思っていると、上空からの尾による攻撃が開始された。
まるで剣戟のように尾を打ち付けてくるエンシェントドラゴンに対して、こちらはヒートソードで切り結んでいる。
こちらのヒートソードの熱で尾にダメージがいくらか与えられているようだが、向こうは意に介していない。
いくらでも打ってこいとでも言っているような攻撃だった。
しばらく互いに打ち合い、また距離を取った……
「ソノケンハナカナカヨイモノダナ。ヘタナキンゾクノハナドではキズモツカナイコノウロコニキズヲツケルトハ」
『超振動ブレードなんてものもありますよ……お高いしメンテが面倒なんで装備してませんけど』
「ソウカ……ツギハソレヲモッテキテホシイモノダナ」
『ご希望に添えるかどうか分かりませんが……』
お互い結構な無駄話をしながらの小手調べと言った所だろう、合間に排熱させる時間が取れるのがありがたい。
こちらもまだ本気を出していない……なんて言い訳してもそれほど他の手はあまりないのだけど。
またホバーリングで加速し一気に距離を詰めつつ、バックパックに追加装備させた小型ミサイルを、エンシェントドラゴンの頭部や背中の翼の付け根を狙い一気に射出する。
着弾による爆煙を目くらましにしてジャンプし、左の翼の付け根にヒートソードを叩き込む……
しかし、エンシェントドラゴンも動じてはおらず、小型ミサイルやヒートソードの攻撃では大したダメージは与えられなかった。
「コウゲキノツイデニメクラマシカ?ソノテイドノイリョクデハマダマダタリヌゾ?」
『威力の大きい火器はあまり持ってないんですけど……ロボットの戦いはやっぱり近接戦闘ですから』
「トハイエ、オクノテクライアルノダロ?」
『ご想像にお任せします』
まだまだ序盤戦ではあるが、エンシェントドラゴンの方は流石にまだまだ余裕がありすぎる状態。
こちらも奥の手は隠してはいるがどこまで通じるかは……
次回予告
威力の足りないアサルトライフルやヒートソードの攻撃に苦慮するナム。
切り替えた火器の威力ではエンシェントドラゴンにダメージを与えられるのか……
次回 1-48 エンシェントドラゴン戦2
エンシェントドラゴン戦が終わるまで連日投稿します。




