第1章 大型&中型モンスター掃討作戦 1-45 リルの町でのスタンピード1
ナムさんが出撃したので、打ち合わせ通りならスタンピードも30分程度で到着する予定。
監視していたドローンの報告だと、第1陣は小型のモンスターと聞いているのでグレネードランチャーはなるべく温存したいっす。
キキョウヤグループの大型兵装を前面に出して潰してもらい、残りをうちらと王国軍で叩く作戦。
なるべくプレーヤーの力で終わらせたいですね。
しかし、なぜか指揮官が自分ディスプに押しつけられるとは……
大型兵装やグレネードランチャーにいくらか慣れているから、という理由での抜擢ではあるけど心配しかない。
一応副官が王国軍の部隊長さんなんで、まぁなんとかなるだろうとは思ってるんですけど。
アスカさんには、グレネードランチャーや榴弾、大型&中型モンスター掃討作戦のためにギルドから取れるだけ搾り取ったヒットポイントやマジックポイント回復用のポーションを管理、配布してもらうことにして後方支援に回ってもらってる所。
大型兵装ももう拠点の壁より前方へ移動してもらって準備が済んでる。
その後方に王国軍やギルドの有志、うちらのメンバーの戦闘職が位置し、もう少し後方に支援職を配置した標準的な陣形。
予備兵力として拠点の壁の上にグレネードランチャーを装備したうちらのメンバーがいるっす。
監視用ドローンからもうすぐ到達するという報告が来た。
まぁ、すぐそこに砂煙が上がってるから分かってはいるっすけど。
「もうすぐスタンピードが到着する模様。
大型兵装のプレーヤー、なるべく多くのモンスターを潰してくれ。
王国軍やギルドの戦闘職は抜けてきたモンスターを叩け。
後方の支援職は援護射撃と回復をよろしく。
壁の上のグレネードランチャー隊はこちらの弱っている箇所の支援を頼む。
皆、行くぞぉぉぉぉ」
「「「「「「「「おおおぉぉぉぉぉぉぉ」」」」」」」」
スタンピードの第1陣が到着した。
ゴブリン、コボルト、オークが主体で、中にはオウルベアやトロール、ホブゴブリンがちらほら混ざっているのが見える。
大型兵装が動き出しモンスターどもを蹴散らしていった。
それでもすべてを蹴散らせるわけもなく、大型兵装の間を通り抜け前衛の戦闘職と激突。
ゴブリンやコボルトは一刀のもとに切り捨てられたが、でっぷりとしたオークはさすがに簡単には倒せなかった。
しかし、後衛からの攻撃魔法の支援を受け、何とか時間をかけずに倒していけている状態だった。
倒せないとしても何かから逃げている小型モンスターどもは、攻撃より逃げを優先にしているためほとんど攻撃を受けることはなかったようっす。
「倒せなくても向かってこなければ攻撃をするな!後方に任せろ!
自分に向かってくるのだけに集中しろ!」
「「「「「「「「おう」」」」」」」」
大型兵装のおかげで思ったより苦戦せず戦えている。
今回まだ数発しか発射されていないけど、後方のグレネードランチャーがあるという安心感も大きい。
モンスターどももスタンピードでパニック状態だからまともではないのが助かってる。
ここを抜けるのはそれほど多くないだろうから、そいつらは王都の方の王国軍に任せよう。
スタンピードの第1陣はもう残り少ないから、よほど気を抜かなければ問題なさそう。
消耗をなるべく押させて次の第2陣に備えておきたいっす・
「前衛はやもうあまり無理をするな!残りや逃げるのは後方や王都の方に任せろ!」
30分もしない内に第1陣は終了を迎えた。
次の第2陣まではまだまだ時間がかかりそうだから、万全の体制になるようケガの治療や休養を取らせた。
王国軍の小隊長やギルドの主要メンバー、うちのサブリーダーを集めて、被害報告や戦闘時の状況報告を始めさせた。
被害はほぼほぼ軽微でリルの町にあった低品質のポーションで回復させ、状況報告ではまだ小型モンスターがほとんどだったんで調子にのったやつがケガをするような状況だったようだ。
第2陣はもう少し大きい小型モンスターが増えるだろうから、ケガをしたやつらには注意するよう徹底させ、ケガをしなかったやつらにもしっかり認識させるように話をして話を解散し休養させた……
ナムさんも今どこまで移動したのだろうか……
次回予告
中型モンスター主体のスタンピード第3陣に突入。
数の多いが特に問題の無いモンスターとの戦いの後、ついにエンシェントドラゴンとの邂逅が……・
次回 1-46 スタンピード第3陣 そして エンシェントドラゴン戦へ




