第1章 大型&中型モンスター掃討作戦 1-26 監視 in モニタールーム6(続)
9月4日 AM9:15
「現存する民生向けの演算ユニットではそんな量の処理はできません……」
「となるとどうやってこの処理がされてるじゃろうな?」
「まぁ、当然ネットなんで追っかけてみましたが、途中からどういうわけか忽然と消える感じで追っかけられなくなります。
IPv8でさらにIPアドレスが増え、現状のネットワーク内には古い時代の機器もあるようで、追っかけた先の素性もよく分からないようなのもあり、何処とつながっているのかはっきりしにことはよくありますが……」
「よく分からん通信経路じゃが、処理だけはきちんとしてくれてると……」
「そうですね。
ウイルスその他セキュリティーに問題の出るようなパケットが流れて来ていないかは今注意して確認していますが、問題はありません。
まっとうなネットワークとの接続ではあります。」
「小さなサーバールーム並みの処理ということは通信経路も太くないといかんはずじゃろ?
そうなると余計素性不明になるようなことはないはずじゃ」
「そうなんですけどね……
(ぼそぼそ)だって私が作ってるネットワークですから、分かってないことにしてるだけなんですよ(ぼそぼそ)」
「ん?」
ネットワークについては一旦置いておいて……それ以外に手掛かりになりそうな演算ユニットについて話すことにした。
「演算ユニットの方からの考察ですが……」
「ATD RD 5 4400Tとかの話じゃの……嘘をついているのじゃろうか?」
「先輩に聞いてみましょうか……
先輩先輩聞いてます?」
『はいはい、演算ユニットのことですな。
会話を聞いていて判断するととても嘘をついているようには聞こえませんでしたがね?
パーティーメンバーと演算ユニットの話が盛り上がってましたけど、嘘をついているような違和感も感じませんでしたね』
「そうか、となると……実はお互い別の演算ユニットのことを話しているのに同じ物として理解しているというところじゃろうかのう?」
「それはあり得そうですね。
メーカー名やブランド名については略称ですからそこら辺に誤解する要因がありそうですね」
「それならありえそうじゃのう」
演算ユニット方面からの方がなんとかなりそうかもという雰囲気が出てくるが……
「しかし、演算ユニットの方から調査するにしても、メーカーやモデルは少ないからすぐ行きついてしまうじゃろ」
「そうですよね。
モデル名が略称とはいえモデル名が少ないですからどうしてもすぐに分かってしまいますね」
『自作なんてことはあり得ない世界だからなぁ……
極端な性能の違いから妄想すれば……かなり未来の演算ユニットだったりとか?
たまたまモデル名の略称が同じ名だけで、型番は同じような数字を使うことは普通にありそうだから』
「都市伝説な話ですね、この手のゲーム内でもよく聞く話ですが。
でもメーカー名なんて今のメーカー名とは変わるでしょう?100年200年もすればどうやっても変わりますから」
「ブランド名としてなら残る可能性はあるじゃろ?
今でも昔のメーカー名がブランド名的に残っとることはある。どれだけそこのメーカーに影響力があったか次第じゃがの」
「そうですね、開発部門としてもデータのやり取りで何か情報が得られないか調査してみますよ。
(ぼそぼそ)実際未来の演算ユニットなんだけどね。その辺ごまかしての報告になりますけど(ぼそぼそ)」
「しかたないのう……それについては今後調べてもらうかのう」
結局のところはっきりどうとは結論はでなかった。
今後も調査続行ということで。
開発部門 神田チーフが裏で何かを画策しているようではあったが……
次回予告
ヒュドラ戦が終了し次の町へ移動を開始した、闇ギルドの勢力圏へ……
ナムたち一行は闇ギルドの策略意を破れるのか!
次回 1-27 次の町ガストへ




