第1章 大型&中型モンスター掃討作戦 1-19 ヒュドラ戦への準備とお休み
次のヒュドラ戦に向け装備の準備をする。
リアルの時間で2日間時間を空けてスタートすることにしたので、ゆっくりできる。
久々にE.G.G.のラウンジで他のプレーヤーと話でもして、いつものステージでちょっと対戦でもしてこようか。
ヒュドラの情報は影さんがパクってきてくれたを参考にする。
通称「ヤマタノオロチ」となっているだけに、頭部が8個あるかなり大型の個体となっている。
神話のヒュドラの頭部9個とはまた違うが、強力なモンスターであることは確かなようだ。
さすがにゲームなので中央の頭部が不死身ということはないそうだ。
攻撃は頭部からの毒吐きと尾による打撃ということなので、トリッキーな攻撃は警戒しなくてもよいだろう。
ただ、ディスプくん達への毒に対する対応はしておいた方が良いだろう。予定通り環境浄化用の空気清浄機は置いておこう。
問題は頭部の再生。
1本あたり20分ほどかかるということだが、複数頭部を失うと数に応じて再生時間が伸びるらしい。
さらに切断面を焼いてしまえば神話と同様に再生しないという。
それなら助かるな。
ということで、今回はまず射撃によるヘッドショット狙いでいってみようと思う。
対戦車ライフルに炸裂弾を装填すれば、ヒュドラの頭もつぶせるか?
演算ユニットも射撃攻撃向けのNVA ThunderBeast(TB) 8 10800Kにしよう。
高速演算できるコアがあるので、最初の頭部が再生するまでに全部堕とせると思う、多分。
うまくいかなければヒートソードで切断面を焼きながら攻撃すればいいだろう。
両肩に盾裏にグレネードを搭載したシールドバインダーを両肩に装備して両側面の攻撃を防いで、攻撃もできるようにしたい。
今回は射撃でダメなら格闘でごり押しといったところか。
※ 対戦車ライフル
戦車の装甲を貫通させる程の威力のあるラハティ L-39 対戦車銃等の長距離射撃の可能なライフル。
そのままアーマードギアサイズに大きくし、モデルとした対戦車ライフルの不備などは改修し、標準で装弾数も
増やしている(今回は15発)。
ただ、高威力の銃弾を連発されてもゲームバランスが悪くなるため、連射が出来ない。
さて、時間も大いに余ったので久々に前のステージで対戦でもしてこよう。
今の状態だと対AG線の腕がなまりそうだ。
早速対戦リストに登録して相手プレーヤーが決まるのを待つ。
1時間程で2戦ほど行い、両方ともあまり危なげなく勝利したので満足した。
ただ、以前にも同じ設定で戦った時があったのだが、ややこちらの機体のパフォーマンスが落ちているような気がしてならない。
アップデートの影響でもあったのか?
数十もある大型のモニタに大戦中の映像が流れる中、ラウンジでゆっくりしながらそれらしい不具合情報を探っていると、知り合いのプレーヤーが声をかけてきた。
「ナム、2,3日ぶり。アップデートの後見かけなかったが、どうした?」
「久しぶりって程でもないな。
アップデートの後新しいステージで遊んでる。今までにないステージなんでまだ手探りで戦ってる」
「新しいステージ? そんなのいつ出来た?」
「アップデートの後に出来てただろ? ステージ名が文字化けしてるやつ」
「そんなのこっちには表示されてないぞ……誰か見たことあるか?
と、他のプレーヤーにも声をかけて確認したが、やはりないらしい。こちらだけバグってるのか?
「……都市伝説みたいな話だな」
「もう3回ほど遊んできたけどな?」
「どんなステージなんだよ? そこ」
「いわゆる剣と魔法の世界ってやつ。他のプレーヤーがファイターやマジックユーザーだったりする」
「ファンタジーRPGの世界か……そんなとこでAG使って戦ってんのか?
オーバーキルすぎるだろ?」
「人間のプレーヤーとは今のところ戦ってない。
ストーンゴーレムやグリフォンとかと戦った。次は8頭のヒュドラと戦う予定。
グリフォン達はフライトユニットを使いたくない中での空中戦だったから、機体的に厳しかった。
対AG戦じゃないから今まで通りにいかないけど、割と面白いよ」
「結構マジに言ってるよ、こいつ」
「・・・・・・・本当なんだけど」
まぁ信じてくれなくてもいい、実際遊べてるのだから。
それにまだ完全に実装されていなくて、ランダムに限定プレーヤーが選出されててそいつらだけが遊べてるのかもしれないし。
それならそれでこちらのアドバンテージになるしな。
「そういえば……さっき対戦してたんだけどAG:のパフォーマンスがちょっと悪いんだけど……
アップデートの後になんか不具合でも出てたか?」
「いや、特に不具合情報はなかったはずだけどな。
ただ、周りでも何人かパフォーマンスが落ちてるように感じるって言ってるやつはいる」
「不具合ではないってことなのか? 特定の条件があるとか?」
「どうなんだろうな? それで負けるって訳でもないから誰も騒いではないんだけど」
「……そうか……何か新しい情報が出たら教えてくれ」
「そっちも新しいステージとやらの話を聞かせてくれや」
何やらありそうだが、まだはっきりしたことは分からない。
そのまま遊んでいればそのうち分かるだろう……
次回予告
ヒュドラ戦に向け次の町へ移動を開始。
マークの町のギルドマスターが言っていた闇ギルドについての情報が……
次回 1-20 ヒュドラ戦1




