第1章 大型&中型モンスター掃討作戦 1-18 次の町マーク
朝になりアマードコア(AG)の中から出てくると、疲れ果てたアスカさんがそばで寝ていた。
護衛係のプリンさんもそばに座って寝てたけど……
軽く食事を取ってから次の町まで移動を開始した……少し時間がかかったけど。
アスカさんが載せろ載せろとうるさいので、仕方なく手のひらに載せて移動することになった。
酔わなければいいんだが。
途中休憩を挟みつつ、AGを恐れないオーガとかブラッディーベアのような少し大きめのモンスターを倒しつつ、特に問題のない行軍を続け、夕方には次の町のマークに辿り着いた。
町の入り口ではグリフォン・ヒポグリフ戦について事情聴取を受けた。
街道から見ていた商人の通報により話題になっているようで、大型兵装のことで大騒ぎらしい。
そのままギルドへ向かうが、道中子供が飛び出してくるのを止めつつ交通整理をしながらの移動となり、踏みそうになって事もあってかなりのストレスが貯まってしまった。
ギルドではギルマスが待っており、ディスプくん、プリン、マウと一緒に面談となった。
ついでに影さんも同席して……
といっても特に話すこともないのでそれほど時間はかからず、次の大型モンスターの情報だけ確認した。
「一つ先の町メイリーを飛ばして、その先にある町ガストへの道中にヒュドラが出るらしい」
「ヒュドラって頭がいっぱいある蛇系の?」
「そう。しかも今回の固体は8個も頭があるとかで、通称「ヤマタノオロチ」ってプレーヤーの間では呼ばれてる」
「8個もあるんすか? 普通なら最低腕利きのパーティー8チーム以上は必要っすよ。
またナムさんに押しつける感じっすか……」
「回復薬、解毒薬は支援するから受付嬢の方からもらってくれ。」
「それでもナムさんの大型兵装がなかったら厳しすぎますって」
「そう言うなって。こっちも運営にこき使われてるしがないギルマスなんだから……」
「まぁ、いいですよ。こちらも派手に遊べるんだからいい」
「またナムさん、そんなこと言って……」
そんなことを言っていたら影さんが割って入ってきた。
「ヒュドラについては運営から情報をパクってこようか?」
「えええ? いいんすか?」
「多分今なら開発部門の方からも情報もらい放題だと思うんで」
「なら助かりまっす」
「情報のお礼と言うことで」
後は運営への文句を口にしながら雑談をし、宿などの手配もあるので終わりにすることにした。
ギルドを出る前に受付嬢を交えてアスカさんに「グリフォンの卵」の話をしたら、喧嘩になった。
やはり「グリフォンの卵」はレアアイテムらしい……言い値で買い取ってくれるそうだ。
もうちょっと寝かしておこう。
と、本当にギルドから出る直前にギルマスに呼び止められた。
「ガストの町には運営でもまだ狩り切れていない闇ギルドが残ってるから気をつけてくれ」
「なんで?」
「あれだけの大型兵装持ってんだから狙われるに決まってるだろ。気をつけろよ」
「分かった、ありがとう」
「おう」
『……盗まれても使えないけどね……』
その後はまたアスカさんの手配で大宴会。
さらに影さんが運営がまとめたグリフォン・ヒポグリフ戦の映像をまた持ち出しての上映会。
概ね絶賛されてはいたが足回りがへたってきた映像が流れると、ディスプくんから「あんな無茶はもう止めましょう」と言ってきて、「次はもうしない(なるべく)」と誓うこととなった。
アスカさんはAGの手のひらに載ってある程度満足したかに見えていたのに、映像が流れるとまたテンションが爆上がりし始め、こちらに求婚に来るのだった……
次回予告
次のヒュドラ戦に向けて装備の確認を行うナム。
次は少し休みを入れての行軍となるので、久々に前のステージでAGとの対戦を行うのだが……
次回 1-19 ヒュドラ戦への準備とお休み




