第1章 大型&中型モンスター掃討作戦 1-10 監視 in モニタールーム4
9月1日 PM04:30
「「はぁぁぁぁぁぁぁ」」
二人の大きなため息が漏れました。もう、ため息しか出ませんよ。
あの大型兵装が向こうの時間で10分ほどでストーンゴーレム2体を倒すとか、今の最上位パーティーでも出来ませんとも。
「マネージャー、ほぼ瞬殺でしたね、あの2体を」
「そうだね。嫌になるほど強いね。ストーンゴーレムがほぼ何もさせてもらえなかったよ。
誰だよ、あんなの作ったの」
「そりゃあ、開発部門のあの人しかいないでしょう?」
「そりゃそうだけどね、まだプレーヤーに攻撃するようなクエストもないからいいけど、攻城戦や国対抗戦になったら1機で殲滅できるんじゃないの?」
「そんな感じですね。
まだ対抗馬になる大型兵装を手に入れた人はいないんですよね?」
「手に入れてもアレに勝てるのかなぁ」
「「はぁぁぁぁぁぁぁ」」
二人ともお手上げという感がにじみ出ている会話にしかならず、次のモンスターの構成を考えなければと思うと気が滅入るなぁ。
「それにしてもあの大型兵装の機動力はすごいですね。
2km位の距離を2分かからない時間で距離を詰めてからのの急制動」
「あのターンはすごかったね、ピックを打ち込んでからの半径3m位の急旋回。
乗ってるプレーヤーはかなりのGがかかってるよね。
ある程度慣れているならいいけど、大型兵装など使ったこともないここのプレーヤーがやったら即ブラックアウトしそう」
「最後の大きめの旋回だって、今大型兵装与えても誰も出来ないですよ」
「確かに」
「「はぁぁぁぁぁぁぁ」」
寸分の迷いも感じさせずあれほどの技術をうかがわせるあの機動はすごかったし、それを可能とするあの大型兵装の性能もやっぱりとんでもない物があるとしか思えなかった。
武器もライフルとヒートソードしか観れなかったけど……
「銃火器のライフルの威力はどうだった?」
「グリフォンの時のスナイパーライフルに比べればそれほどではないですけど、1発1発が初級レベルの魔法の威力を超える物がありましたよ。
人に撃ってたら大虐殺ものです」
「だよね。
あの重量級のストーンゴーレムが体勢を崩したり倒れたりするくらいだからなぁ」
「その上ヒートソードなんて今どの魔法でもあれほどの威力は出せないんじゃないですか?」
「しかも、ストーンゴーレムの胴体が半ばまで溶けて切れてるからね、あのヒートソードの温度も石も溶ける1000度オーバーにはなってたかもね」
「何にしてもやっぱりあの大型兵装はとんでも兵器ですね、倒したらこの次元というかゲームが消滅するなんてしないでしょうね?」
「さすがにないと思うけど、あの神田産だからどうなっているのやら……」
「「はぁぁぁぁぁぁぁ」」
次はどうするかなぁ……
中型で数増やして空中戦もやってもらうかな、グリフォンとヒポグリフの混成部隊で。
いきなり下準備もなしにはかわいそうだから、先輩通して情報を軽く流しておこうかな。
「先輩、今どの辺にいます?」
『もうしばらくすればセプトにつく予定』
「大型兵装のパーティーも今日中にはそっちに着くはずなんで接触してもらえます?」
『いいよ。
それで何をする?』
「次の予定が決まったんで、それとなく伝えて下さい」
『OK。
前のバトルはどうだった?』
「どうもこうもありませんよ、ストーンゴーレム2体がほぼ瞬殺です。
映像を見れるようにしておいたんで見てみて下さい」
『……そんなにすごいのか……』
「「はぁぁぁぁぁぁぁ」」
モニタールームにため息が鳴り止まず……
次回予告
セプトの町に辿り着いた一行は一人の男に出会った。
その男の情報により次のターゲットが決まるのであった……
次回 1-11 次の町に到着




