序章 0-11.到着
あれから1時間半ほど移動に費やし、ようやく最寄りの町に到着した。
やっぱり見た感じ……村だ。
建物の配置もまばらなので、これがそのまま入っていっても大丈夫そうだ。
ディスプくんの言う通り、一応町の入り口でチェックが入るとかで一度降りるしかなさそう、面倒な。
ディスプくんのメンバーのチェックが始まったので、こちらも降りることにした。
向こうに見えるディスプくんがこちらを向いているが、目も口も驚いたように見開いたままだった
「ナムさん、そんな格好してたんっすね。」
「何かおかしいかい?」
「おかしいという以前にゲーム内で見たことのない装備です。」
「そうかな、AG搭乗時に着る標準的な耐圧服なんだけど。
防刃防弾も結構しっかりしてるし、動きやすい作りになってるんだけど、ないの?」
耐圧服……
厚手のつややかなレザーのような素材で作られたツナギ。
ダイビングで着るようなウェットスーツのようにタイトな作りで体のラインがもろに分かるようになっている、女性が着るにはちょっと恥ずかしいかもしれない。
部分部分にプロテクターや装備を取り付けるポイントがあり、各自でカスタマイズが可能。
自分用には要所要所標準的な程度にプロテクターを、腰の所にポーチを付けてレーザーガンや各種アイテムを携帯できるようにしている。
「見たことないっすね。
金属や革の防具しか見たことないです。
材質は?」
「炭素繊維」
「??? 時代設定が違いすぎる素材なんですけど……」
そろそろ順番が回ってくるようだ。
「身分証明の提示をお願いします。各種ギルドカード、王族・貴族発行のカードが有効です」
カードか…これでいいかな?
「? 見たことのないカードですね。とりあえず確認して見ましょうか……」
待つことしばし。
「!!! 何ですか? このカード。
身分証明的には問題ないんですけど、色々あり得ないスキルとか記載されてるんですけど。
チートですか???」
チートはしてませんよ。
そんなことはないはずなんだけど。
チートなんかできないようにシステムが作られてるって運営は豪語してたし、チートしてもすぐにBANされるようにプレーヤーデータにも色々細工してるとかって話なんだけど。
さらにしばし待つ。
「これは神の啓示か……私の頭に語りかけてくる者がいます。
問題ないそうです、はいカード」
………
「なんですかね? あれ」
「さあ?」
「問題ないってことなんで入ってしまいましょう、いくぞぉ」
「「「おう」」」
「分かった」
とりあえずディスプくんが冒険者ギルドに行くと言うことなので一緒に付いていく事に。
通りをディスプくん達冒険者20名の後ろをアーマードギア(AG)付いていき、山車を引っ張って歩くお祭りのような感じに見えなくもない。
それほど人口も多くない町だからまだいいが、AGの珍しさに通りに多くの人が集まって来た。
2023/07/11 文字修正(AG→アーマードギア(AG))




