11話 全ての始まり 凛の場合⑤
………………………え?
私は訳が分からずただただ混乱するしか出来なかった。
だがそれは間違いではない、むしろ当たり前とも言えるだろう。
なにがあったかを簡単に説明すると、気持ち悪いほどの熱いラブレターを受け取り体育倉庫裏に来てと書いてあったので行ってみたら気萌井先生が来た……………ザックリ言ってこんな感じだ。
うん………………うん。
…………………………。
…………………………。
…………………………。
―――「いやどーーーゆーーことよ!!??」―――
私は思わず大声で叫んでしまう。
なんで?!なんで気萌井先生が来てんの?!どう言うこと?!え?!なんで?!なんでなの?!
「どぅふどぅふどぅふふふふ」
凛がいくら混乱しても気萌井先生は変わらず不気味な笑い声を上げ続ける。
だがその不気味な笑い声のおかげでいつもは鳥肌が止まらないはすが、逆に少しだけ落ち着きを取り戻すことができた。
今は冷静に考えないと…………そう冷静に…………じゃないと私が終わる…………そんな感じがする。
だから私は今の現状を冷静に考えて見ることにした。
一つ目はは気萌井先生が私にラブレターを渡したから体育館倉庫裏に来た。
二つ目はたまたま偶然体育倉庫裏に来た。
今考えられるのはこの2つだけだ。
…………二つ目でありますように。
私は二つ目であることを…………神に願った。
神よ…………どうかお願いします…………これまでのチャラにしてもいいからどうかお願いします。
そして私ははその僅かな希望を願いながら聞いてみた。
「ど、どうしてここに先生が?」
「どぅふどぅふどぅふふふふ、どうしてと言われましても、呼んだのは私なんですがね。どぅふふふふ」
凛の中で僅かな希望がぼろぼろに砕け散った。そして神よ…………お前はやっぱり死ね!
てかこれからどうなるのよ?!告白されるの?!気萌井先生から?!…………なんて振ったらいいのよ?!
凛は気萌井先生がこれから自分に告白する事は分かっているのでどうやって振ればいいのかを考える。
気萌井先生はとんでもない人だけど一応私にラブレターを渡してきたりとかしてるし、ちゃんと答えないとダメな気がする。あと気萌井先生が納得しないと大変なことになりそう……………あの気萌井先生だし。
しかしその時。
「凛ちゃん、改めて言います、私と付き合ってください」
「ごめんなさい無理です」
即答である。
気萌井先生の告白に対して凄い勢いで即答である。
本当ならもう少し考えてから答えたかったのだがいきなり言われたのでつい反射的に答えてしまった。だから凛は「あ、やば」と一瞬思って後悔するが「でもこれでいいのでは?」とも思い後悔するのをやめた。
全ては早く終わらせて家に帰るために。
「どぅふどぅふどぅふふふふ、理由を聞いてもよろしいですか?」
……………あれ?なんでこの人落ち込んでないんだ?
凛は一瞬そのことを考えてしまったが振った理由を言わないといけないので一旦その事は置いといて振った理由を考えるのであった。
どうする?なんて言えばいいの?正直に気持ち悪いからとか……………いやそれは流石に酷すぎるな。じゃあ先生と生徒だからとか?……………多分これじゃあ気萌井先生は諦めてくれないし、逆効果だろう。ならどうする?……………やばいマジでどうしよう。ここで長い間言わないと理由がないみたいになって大変なことになりそうだし……………マジでどうしよう。
凛がそんなことを考えてたとき。
「どぅふふふふ、正直に答えてよろしいですよ?」
気萌井先生がそんなことを言った……………。
……………………えっいいんですか?
私はそう思ってしまった。
おそらくこれは相手を困らせないで自分の恋を終わらせるために………的な感じだろう………きっと………だが今の凛はそんな事は考えられなかった。今まで気萌井先生にされてきた事、感じだこと、それらをぶつけてもいいと…………だから凛は。
「気持ち悪くてあなたを見ただけで鳥肌が出るほど嫌いです。そしてあなたを生理的に受け付けることもできません。なのであなたと付き合う事はできません。」
……………………………
……………………………
言ったああああああああああ!!
言ってしまった……………容赦なく……………すごく容赦なく言ってしまった…………。
流石に今のは言いすぎたとは思っている。いくら冷静になれてなかったとは言え言い過ぎた。
凛は申し訳なさそうに気萌井先生を見ると…………。
「どぅふどぅふどぅふふふふ!!」
興奮していた。
いやなんで喜んでんのよ!?
私が容赦なくきつい…………かなりきつい言葉で振ったのに対して落ち込んだりするのではなくまさかの喜び…………どういうこと?…………えっなんで喜んでるの?えっなに変態なの?そういうことなの?それともあまりのショックにおかしくなったとか?…………
どうしよう、それもあり得る。
なぜこの状況で落ち込むのではなく逆に喜んでいるのか、それは凛には全くと言っていいほどわからないしわかりたくもないのであった。
すると気萌井先生が口を開いた。
「どぅふどぅふどぅふふふふ!ああ、やはりこうなりましたか」
「……………え?」
そう言うと気萌井先生が突然急接近して来た。
私は思わず逃げようと行動に移すが気萌井先生がそれを許すはずがなく私の両肩を強く掴まえて逃げられないようにする。
「どぅふふふふ、やっと君を……私の物にできる♡」
気萌井先生はそう言うと私を押し倒して必然的に私の上になり馬乗りの体勢になる。
「私はね、あなたのことを……………凛ちゃんを本気で愛してるんですよ♡」
そう言うと馬乗りになりながら私の両腕を持って完全に私を逃げられないようにする。
…………………………え?
私は両肩を掴まれたときから怖くて体が言う通りに動かすことができずにいた。
そして今気萌井先生に押し倒されて身動きが出来ずにいた。
……………………………。
……………………………。
「な、なんでこうなるの?!」
私はそんなことを叫びながら暴れた…………当然気萌井先生から逃れる事はできないでいた。
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