10話 全ての始まり 凛の場合④
私は神に嫌われているのかしら?
………………………いやこれ絶対嫌われてるでしょ?
は?なにこれ?ふざけてんの?マジで呪い殺すわよ?
だってこれは流石におかしいでしよ?…………ねえ?
なんか気持ち悪い先生に付き纏われるわ仲のいい人とは同じクラスになれずに早くも孤立しちゃってるし何より担任が私に付き纏ってきてる気萌先生ときた。
……………………………。
……………………………。
うん、これは泣いてもいいわよね?
だっておかしいもん!?
なんでよ!?なんでなんでなんでなんでなんで!?
なんでこうなるのよおおおおおおおおおおおおおお!?
私は声を出さないように注意しながら心の中で叫び散らした。
はあ、………………本当最悪。
凛は早くHRを終わらせてみんなと帰りたいのであった。
………………………………………。
………………………………………。
いやガン見すんなよ!?
凛は教室に入ってからずっとこっちを見ている気萌井先生の視線を気にしながらHRを過ごすのだった。
あ〜、本当に最悪……………早くみんなとお家に帰りたい、それでゲームしたりしてゴロゴロしたい。そして神を………………………さっさと滅べ。
HRが終わり私は急いで教室を出る。
校舎に居れば気萌井先生と会う可能性が高いため私は外でみんなを待つことして下駄箱へ向かった。
私はこの1日でかなり疲れたので無意識にため息が出てしまう、そして靴を取り出して外に行く……………ことが出来なかった。理由は簡単だ。下駄箱を開けたら♡のシールで止められた可愛らしい手紙がそこに合ったからだ。
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これは……………ラブレター……………かしら?
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…………はっきり言って………めんどくさい………。
ラブレターを書くのにどれだけの勇気が必要か、もし逆の立場なら私はラブレターを…………というか自分の想いを相手に伝えることさえ叶わないだろう。
そしてラブレターを受け取った側が『めんどくさい』と思ってしまうことは正直最悪だろう。
なぜならラブレターを書いてくれた人の気持ちを全く考えずに自分の事しか考えていないからだ。
…………まあこれはあくまで私が思っているだけで他の人たちは違う考えなのかもしれないけれど………。
だが待ってほしい。
私は今日…………というか最近ずっと気萌井先生にいろいろされてたり…………つけられたり…………ましてや楽しみにしていたクラス替えの結果が散々な目にあったり…………なんかグループできちゃってるし…………ちょっと言い方はあれだけどなぜか陰キャと呼ばれる存在がいなくて周りが陽キャだらけだし…………てか担任の先生が気萌井先生だし。
私は早くみんなと帰ってりょーちゃんと家でゲームしたいのに……………そんな時にラブレターときた、こうなってしまえばみんなと帰る事は愚か早く帰ることもできない。そして私はまだ好きな人と呼べる人物がいない、よって今回も振ることになるだろう。そのあとに帰ってゲーム……………振った後は多少なりとも罪悪感が残ってしまうためそのあとのゲームもあまり楽しめないだろう。
これを持って言いたい……………『めんどくさい』と思っても仕方ないよね?
………………………うん、仕方ないわよね。
だから私は気が乗らないままラブレターの中身を確認する。
『赤阪凛ちゃんへ♡
君のことが好きです♡ 愛しています♡
君の優しいところや真面目なところが好きです♡
君の綺麗な体が好きです♡
いつも君の体を舐め回したい気持ちを我慢するほど愛してるよ♡
君のいい匂いが好きです♡
あ、ちなみに君の使っているシャンプーって○○○でしょ?匂いでわかるよ!僕も君と同じ匂いになりたくて同じシャンプー使っているんだ!お揃いだね!♡♡
他にも君の好きなところはたくさんあるけどそれを伝えるにはこの紙は小さすぎるからこれだけにしておくね♡
僕は君のことを愛しています♡
だから僕と付き合ってください♡
放課後、体育倉庫裏に来てください♡
そこで君の答えを教えてください♡
――――――――――君を愛する男より』
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………うん……うん………。
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「いやキッッッモ!!??」
私は思わず大声が出てしまう。
いやいやいやいや、これはない…………流石にこれはキモすぎるわよね?まず『凛ちゃん』って…………なんでちゃん呼びなのよ!そこが気持ち悪いわ!?それに体って………しかも舐め回したいって…………普通それ言う?!いや言わないでしょ!?てかこれ見て付き合ってくれると思ってるの?!馬鹿じゃないの!?それに匂いって…………これも普通にきもいわ!?てかなんで私が使ってるシャンプーわかったの!?そんなに匂い嗅いでたの?!いやきもいわ!?それに同じシャンプー使ってお揃いって…………なにこの人キモすぎだろ!?えっなにこれ、私今までラブレターはいくつかもらってきた事はあるけどここまで気持ち悪いのは初めてよ?!
私は自分の想像を超えるほどの内容に頭がパニックになってしまう…………いやこれは仕方ないでしょ!?
そんな時に下駄箱の方から正樹くんたちの声が聞こえてきた。
私はその声を聴いてすぐに冷静?になり下駄箱に向かった。
思ったとおりそこには帰る約束をしたみんながいた。
だから私は………………。
「ごめんなさい、少し用事ができたからみんな先に帰ってて」
「おう?わかった、じゃあ先に帰ってるわ」
「ええ、じゃあ私はこれで」
私はそう言うと急いでその場から離れて体育倉庫裏に向かったのだった。
これを早く終わらせて帰るために。
私はみんなと分かれてから急いで体育倉庫裏に向かった…………早く終わらせるために。
………体育倉庫裏にはまだ私しかいないようだった。
だから私は相手が来るのを待った。
…………こんなラブレターを書くんだから普通の人ではないわね…………絶対に。てか本当に内容ヤバすぎないかしら?本当にこれで付き合えるとおもってるの?だとしたら相当やばいわね…………。
そんなことを思いながら私は待った。
そして待つこと10分後……………その時がきた。
背後から「ガサガサ」と足音が聞こえてくる。
後ろから聴こえたので私は覚悟を決めて振り向こうとした時。
「どぅふどぅふどぅふふふふ」
笑い声のような声が聞こえた……………………え?
それは聴いただけで鳥肌が出るような声であり、聞き覚えのある声だった。
私は振り返って相手を確認した……………。
そこには気萌井眼鏡先生が立っていた。
次回も見てくれるとうれしいです。




