9 話 全ての始まり 凛の場合③
なんでついてきてんのおおおおおおおお?!!
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そう思ってしまうのは当然のことだった。
門番の仕事をしていた気萌井先生がなぜ私たちをつけてきているのか…………時間的にも門番の仕事はまだ終わっていないはずだが……………わからなかった………というか怖い………ものすごく………怖い。
これはやばいのでは?もしかしなくてもやばいのでは?
「あ、あの、なんか先生ついてきてません?」
「ッ!!」
どうやら気づいたのは自分だけではなかったようだ。
「え、ええ、そうね、ついてきてるわね…………偶然かしら?」
「いや偶然ではないだろ」
少しの希望を口にしてみたが案の定否定されてしまった……………まあそうよね。
私たちは先生に聞かれないように小さな声で喋り合う。
「一応、聞いてみますか」
「そうだな…………じゃあ俺が聞くよ」
「い、いや、わ、私が聞いてみます!」
「いや、これは私に関わることだから私が聞くわ」
「わ、私はまだりんちゃんの役に立てていないので私がやります!友達ですから!」
「そんな役に立ってないなんて言わないで、話を聞いてくれるだけありがたいわよ」
「いえ、これは女のケジメってやつです」
「ちーちゃん………」
「千冬…………」
(ちーちゃん……………ありがとう……………本当にかっこいいよ。)
私は心の中でちーちゃんにお礼をする。
今ちーちゃんは覚悟を決めている…………そんなときにお礼を言うのは野暮ってやつよね…………この使い方ドラマであったんだけど合ってるよね?…………まあそれはいいか。
そしてちーちゃんが数回「スーハー」と深呼吸して覚悟を決めた。
ちーちゃんは気萌井先生に方に振り向き勇気を出して声をかけた。
「あ、あの、気萌井先生、どうして私たちについてきてるんですか?門番はしなくていいんですか?」
「どぅふどぅふどぅふふふふ、ああ、門番のことは気にしなくていいですよ。ちょうど終わったところですから。どぅふふふふ」
「そ、そうですか………え、えーと先生たちの下駄箱
ってこちらではないですよね?」
「いいえ、こちらですよ、どぅふふふふ」
「で、でも」
「こっちって言ってるではないですか?頭おかしいんじゃないですか?」
「え、あぅ、ごめんなさいです」
「ッ!!」
こいつ今ちーちゃんを馬鹿にした?
悪いのはお前の方なのに?
…………ムカつく……………。
私はいてもたってもいられず気萌井先生に口を出そうとする…………………が。
「あ、じゃあ俺たちはこの辺で」
りょーちゃんがそう言うと私とちーちゃんの腕を掴んで走った。
「どぅふふふふ、はい、ではまた後で」
気萌井先生が何か言ってるがそれを無視して私たちはりょーちゃんに引っ張られながらクラス表の前まで走った。
「ちーちゃん!大丈夫だった?」
気萌井先生がついてきてないのを確認してから話し出す。
「は、はい…………お役に立てなくて申し訳ないです」
「いやいや、そんなことなかったぞ?あの先生が少し
ヤバかっただけだ、仕方ないさ」
「あの男、ちーちゃんを馬鹿にして…………絶対に許さないわ!」
「り、りんちゃん」
私は優しくちーちゃんを抱きしめて頭をなでなでする。「恥ずかしいです」と言いながらま満更でもない顔のちーちゃんにしばらく続けていた。
「まあでも今はクラス表見て気分変えていこうよ」
りょーちゃんのその提案に私たちは。
「そうですね」
「みんなと同じクラスになればいいのだけれど」
そう言って私たちはワクワクしながらクラス表を見に行くのだった。
クラス替え……………それは一年に一度きりで最初で最後の大切な行事とも言える。
そしてこの1年間の全てが決まると言っても過言ではない。
…………………………たぶんね。
そして私たちのクラスは……………。
「あ〜、俺の2年生生活終わった〜」
「大丈夫よ、りょーちゃん、私も終わったから」
「いや大丈夫じゃないですよね!?………まあなんというか………ドンマイです」
結果、りょーちゃんが1組、私が3組、ちーちゃんと蓮季と正樹君が4組となった。
見事に私とりょーちゃんだけ一人になってみんなと分かれてしまった。
しかも同じクラスに仲がいい人がいないときた……………最悪だ。
そんなことを考えていると先に行ってた蓮季と正樹君と合流した。
「なんだ涼と凛だけ違うのか」
「まあ、それは寂しいですね」
「お前ら行くの早すぎだろ」
「いやーだって早く知りたくてさ」
「うふふふふごめんなさいね」
「まあそんなことよりもさっさと教室に行きましょうよ、ここにいては邪魔になるわ」
「それもそうだな」
「じゃあ放課後ここ集合な!」
「了解です」
そして私たちは放課後に帰る約束をして教室に向かうのだった。
私はみんなと分かれて自分のクラスの教室へと向かう。
はあ〜、まさか仲のいい人が誰もいないなんて本当についてないわね…………まあそれはりょーちゃんも同じみたいだけどね。せめて担任の先生が厳しくなく優しい先生でありますように。
そんなことを願っていると。
「どぅふどぅふどぅふふふふ」
後ろからすごく聞き覚えのある気持ち悪い笑い声が聞こえた。
………………………最悪。
私は声をかけられる前に早歩きで教室へと向かった。
本当に最悪だったわ…………まさか廊下で会うなんて…………しかも1人の時に…………まあ話しかけられる前に教室に着いたからなんとかなったけど。
思わぬ出来事に焦ったもののなんとかなって教室休んでいた。
………………とは言ったものの。
周りを見てみれば「あ、お前も同じクラスか!よかったー!」とか「きゃああああああああああああああ!!やったああああああああああああああああ!!同じクラスでよかった!!!」と言ったりして友達同士で集まっていた。
いや女子うるさ!?なんでそんなに叫んでんのよ。てかそんなに仲がいいならクラス表見る時に同じかどうか確認すればいいのに。教室でそんなに叫んだら迷惑よ?…………わかってないのかしら?
そんなことを思いながら私は内心焦っていた………いやすごく焦っている。
だってなんかもうグループできちゃってるし………グループに入れてないのなんか私だけだし…………そんなことある?!
てかグループに入れてないのなんで私だけなの?普通クラスには5、6人はいるもんじゃないの?えっ違うの?私がおかしいの?
いやだっておかしいでしょ?!
私のこの1年間終わったみたいなものじゃない?!
私がそう絶望に思っていた時、ドアが勢いよく開いた音がクラス中に響いた。
そして誰かが教室に入ってきた……………………え?
「どぅふどぅふどぅふふふふ、このクラスの担任になった気萌井眼鏡です!皆さん1年間どうぞよろしくお願いします!どぅふどぅふどぅふふふふ」
この時私は生まれて初めて神を殺したいほど恨んだのであった。
凛はまたも最悪な出来事が続くので合った。
同じような内容が続いてしまってすいません。
次回も見てくれると嬉しいです!




