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ミナがステージ上に着き、アナウンスが流れる。
「それでは7番手!ミナさんの作品です!」
ミナは体の震えを抑えながら、自分の作品を手に取る。呼吸を落ち着かせ自己紹介から始めようと口を開く。
「ちょっと待った!」
「っ?」
突然の叫び声に思わずキョトンとするミナのもとに、1人の少女が駆け寄る。ミナは知らないプレイヤーだったが、そのプレイヤーを目にしたほとんどの観客や審査員はざわつき始める。
「あー、止めちゃってごめんね。えっと、ミナさんだよね?」
「は、はい。そうですけど、あなたは……」
「私はマユネ。フリスタから話聞いてない?」
「あっ、名前は聞いてますけど……」
「あのー、マユネさん?何かあったんですか?」
ミナと話し続けるマユネに、アナウンスが流れる。さん付けされているということは、この世界ではかなりのプレイヤーなのだろうとミナは考える。
「んー、あっそっか大会中なのか。ごめんね。ただ、私の友達からこの子がすごいって聞いたから気になって会いに来たの。」
「そ、そうでしたか。ただすみませんが、できれば後にしていただけますか?一応大会は進行させなきゃなので。」
「うん、いいよー。それじゃあミナちゃん、またあとでねー。」
結局相手が以前にフリスタが言っていたプレイヤーであること以外は何も分からなかったが、ひとまずミナが抱えていた余計な不安はすっかりかき消えた。そして、落ち着いた様子で自己紹介を始める。
「初出場のミナです。ジャンルは私もツキナさんと同様でカードゲームです。ルールは簡単なので、ツキナさんと同様すこし実践してみたいと思います。そこで、1人助っ人を頼みたいんですけど誰か立候補はいますか?」
ミナの問いに真っ先に答えたプレイヤーが1人。先程のマユネだった。
「それじゃあ、マユネさんよろしくお願いします。」
「うん、よろしくね!で、どうすればいいの?」
「本当はフィールドを展開するんですけど、時間がないので攻撃と防御の実践だけします。まずはこのカードを持ってください。」
ミナはそう言って、マユネに一枚のカードを渡す。
「ねぇこれ白紙だけど、どうするの?」
「そのカードに攻撃を連想させる言葉を呟いてください。そうすれば現象が起きるので。」
「分かった!でも攻撃かー。そうだ、ビーム!」
叫んだ途端にそのカードから強烈なビームが放たれ、一直線にミナに向かう。誰もが直撃を予知するが、そうはならなかった。ミナもまた、自分のカードを使って目の前に丈夫な盾を生成していた。
「ここだと普通に危ないんですけど、専用フィールドなら当たっても専用ライフが減るだけで、特に害はないようになってます。」
「危ないって、もし今の防げなかったらどうする気だったの!?」
「私のステータスなら直撃しても問題はないので、私が受けに回りました。で、ルールはこれらのカードを用いて相手のライフを0にすれば勝ちです。ただカードは攻撃、防御、支援の3種類あって、それぞれ対応する言葉じゃないと反応しません。カードが白紙なのは、そのカードがどのカードなのかを探らせるためです。基本的なルール説明はこれで終わりです。」
説明が終わる頃には、辺りは盛り上がりを通り越して静まり返っていた。ミナの作ったカードゲームは、内容と見た目の両方がアナログゲームとは思えないほどにハイクオリティなものだったのだ。
ミナが作ったゲーム、実際にあったら面白いのかな?
というか、カードゲームって呼べるのかな?(^◇^;)




