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Fantasy Really World  作者: 水皮 天
93/150

Same theme!

 ミナが順番待ちする中、他の人が自作ゲームの披露をする。中にはあまりゲームに詳しくないミナも惹かれるようなものもあり、審査員の人や観客たちも大盛り上がりになっていた。しかし、盛り上がっている分、反対に良くない作品もすぐにわかる。


「これ私の作品大丈夫なのかな……」


 思わず弱音を溢すミナ。周囲の参加者には聞こえていなかったが、ミナは興奮しつつも不安を積もらせていた。そのまま30分ほど待ち、ミナの前の参加者の番になる。そして、そこでミナの不安は更に増加することになる。


「それでは6番目のプレイヤー、ツキナさんです!」


「えー、どうもツキナです。今回私が作ったのはカードゲームです。」


 カードゲーム、この言葉を聞いた瞬間審査員と観客たちに沈黙が訪れる。実は今まで披露された5つのゲームには、ジャンルは違えど共通する点があった。それは、電子ゲームであるという点である。もちろんアナログゲームを電子化しただけのものではなく、電子でしかできないようなものである。そしてそれは今回に限らずほぼ毎回言えることである。つまり、この大会には、アナログゲームはほとんど姿を見せないのだ。その理由としては2つある。

 まずひとつは、アナログゲームの製作が初心者向けであるためだ。アナログゲームを作る場合、最悪紙さえあればできあがる。その紙の入手方法は最低レベル、デビューしたたてでも作れるのだ。もうひとつは見た目の問題である。人がゲームを買うのに見るポイントは大きく分けて2つ。ゲームの内容と見た目である。いくら内容が良くても見た目に問題があれば人の興味は引きづらい。その点で見ると、アナログゲームよりもデジタルゲームの方が見た目では興味を集めやすい。実際、ミナがFRWを購入した理由もまさに見た目が関係している。そのため、アナログゲームを大会に出す人はいなかったのだ。


「まぁ、アナログゲーム?って思う人もいると思うけど、私のは少し違いますよ。では、

一枚だけ試してみましょう。」


 ツキナというプレイヤーはカードを1枚手に取ると、みんなに見せるようにそのカードを空にかざす。


「天空の守護神!」


 カードの名前と思われる言葉を叫んだ瞬間、そのカードが光り出し、やがて1人の騎士へと姿を変えた。その頃にはさっきまで静まり返っていた観客たちは一番の盛り上がりを見せ、審査員たちも目を大きく見開く。3Dに出現させるようなゲームは過去にもあるが、薄い一枚の紙を3D化させたのはこれが初のである。いくらアナログゲームでも、ここまでのものを見せられて驚かないものはいない。


「基本的にはこうやってカードを出して戦わせる感じで、あとは補助カードがあったりって感じです。まぁ、興味は持ってもらえたと思うのでぜひプレイしてみてください。」


 そうしてツキナによるゲームの紹介が終わり、ミナの出番となる。同じテーマで、しかもかなりのクオリティのものを直前に目にしたミナは、ひどく動揺しながらステージに登った。

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