Collaboration participation!
多くのプレイヤーが別の世界を堪能する中、他の世界には行かず自分たちの世界を訪れるプレイヤーと交流するものもいる。ミナが知り合ったナレンもその1人である。FRWで言えばレーランやアインなどが当てはまる。レーランは元々情報の多さを活かし、やってきたプレイヤーたちを支援しようと考えていた。アインの方は別に他の世界でやりたいこともなかったため残ることにしたが、その結果レーランに呼ばれ、護衛役として連れ回されることになる。
「それにしても今回のコラボは大掛かりだねー。ミナとかは他のところに行ってるのかな?」
「レヴンの話だとパラワだって。なんでも向こうで作ったゲームが好評なんだとか。」
「パラワかー。」
そんな会話をしていると、とあるプレイヤーから声をかけられる。
「あの、そのミナって人、もしかしてフリスタの知り合いだったりします?」
「え?」
振り返ると、そこには1人の少女のプレイヤーがいた。
「そうだけど、あなたはフリスタちゃんの知り合い?」
「はい、リア友なんですけど。最近そのミナっていう人のことをよく話してるんで会ってみたいんですけど……」
「なるほど。ミナちゃんは今パラワ…PARALLEL WORLD ONLINEにいるよ。その中のどこにいるかまでは分からないけど。」
「ありがとうございます!行ってみます!」
少女はそう言うと、くるっと後ろを向いて画面を操作し、PARALLEL WORLD ONLINEへと移動した。
「今の誰だろうね。」
「さぁ。」
2人の疑問は、このコラボが終わりフリスタからの話を聞くまで解消されることはなかった。
こうした出来事のなか、普段と変わらずに過ごすプレイヤーもわずかに存在した。その1人にカルデがいる。カルデは作りたいものがあると言って残っていたが、その作りたいものというのは他の世界の装備だった。正確には他の世界の装備を基にした装備を作ろうとしていた。カルデはコラボの初日、STar ParaDE ONLIENEでプレイしていた。スパオと略されるそのゲームは、基本的には自身の星を発展させていくものだが、そのときに侵略者というものが存在する。それらは専用の武器を使って撃退するのだが、カルデはその武器にとても惹かれていたのだ。
「思ったよりいい素材が見つからないわね。でも、今回ばかりはロウの時間を取るわけにも行かないし……」
カルデは頭を悩ませながらも、作業に身を投じる。その世界にない武器を作る以上、その素材もそれなりのものが要求される。それは想像以上に高いハードルではあったが、カルデは丸一日を費やすことで、なんとか素材をひと通り集め終えた。
コラボ開始からちょうど7日目。パラワでは、毎週1回は行われる作成ゲームの大会が開催される。ミナはなんとか前日に最終完成を遂げ、大会に参加する。ナレンは流石に一緒にはいられないが、観客という形でミナを見守る。出場者はミナを含め20名で規模は小さいが、レベルは高い。実は過去に1人、パラワのプレイヤーだった人が運営として雇われることがあったが、その人物もこの大会には出場し優勝を経験している。つまり、この大会にはそれだけの価値があるのだ。
「では、これよりオリジナルゲームの発表会を行います!出場者は20名。それでは皆さん、順に自作ゲームの披露をお願いします!」
1人のプレイヤーによるアナウンスで大会が始まる。ミナは心を落ち着かせ、自分の順番である7番目まで静かに待った。




