Relationship with others!
第六層の実装も以前の出来事になりかけていた頃、ミナは久しぶりにレーランと一緒に行動していた。天神龍を倒すかサタンのレベルを上げるか迷っていたところ、レーランに声をかけられたのだ。
「にしても本当に久しぶりだね。」
「はい。ただあのままだと迷いっぱなしで1日が終わってたかもしれないので助かりました。」
「まぁもう直接アドバイスできることはないけど、もし迷ったらいくつかの場面を想定しでるといいよ。」
「場面ですか?」
「うん。例えば、もし【破壊ノ剣】が通用しなかったらどう乗り越えようとかね。実際前にいたでしょ?」
「なるほど!確かに私ってスキルを封じられるときついですね……」
「いや、正直今のミナちゃんのステータスならそこまで困ることは稀だろうけどね。」
ミナのステータスは全プレイヤー中2位。つまり、単純なステータス勝負ならミナに勝てるプレイヤーは1人だけなのである。仮にスキルを含めてもミナに勝てるプレイヤーは少ない。ある程度のプレイヤーが間髪入れずの連戦を挑み続ければ勝てるだろうが、そんなチャンスもそうそう訪れない。
「だとするとあとは、ステータスダウンとかですかね?」
「あー、それは確かに少なくはないね。特にミナちゃんたちが第一回イベント決勝で戦った相手の1人。彼女はその辺すごいと思うよ。援護で見れば多分この世界で1番だしね。」
「え!?フリスタじゃないんですか!?」
「うーん、フリスタちゃんはどっちかって言うと装備のおかげって面があるからね。スキルのタイミングとかそういう技術面は上手いわけではないし。」
「そういえば前にそんなこと言ってたような。」
ミナは以前のフリスタとの会話を思い出す。
「その点そのプレイヤー、マーラだったかな。私も詳しくは知らないけど、ちょっと偵察した限りだとサポートのどの面で見ても欠点はなかったよ。」
「そんなプレイヤーがいるんですね…...」
「ただ、どうもあそこのギルドの情報は掴めないんだよね。偵察も結局途中でバレたし。チート説はないってレヴンは言ってたから単純に強いだけなんだろうけど。」
「あっ、それで気になってたんですけどチートを使ってるからこそ逃げたって可能性は無いんですか?」
「完全に無いとは言えないけど、ほぼ無いよ。逃げたらそれこそミナちゃんと同じ考えをする人が多くなるからね。チートを使ってるならわざわざ自分たちが疑われるようなことはしないよ。」
「あっ、確かに。」
「とは言っても本当のことは分からないけどね。でも、この先いつかはまた戦うことになるだろうし、そこから分かることもあるかもね。」
「私は単純に次は勝ちたいですね。前回完敗だったので。」
レーランは思いの外負けず嫌いのミナに少し驚かされるが、気を取り直しミナとプレイを楽しんでその日を過ごした。
久しぶりに会話させたくなったので、登場させました。




