Laid back!
ミナたちが探索している中、カルデとロウは街周辺の森や草原を抜けたさらにその先にある山を調べていた。
「なるほどね。これは確かに…嬉しいわね。」
カルデは目の前に広がる宝の山に目を光らせる。その反応を見るとロウの予想は当たっていたようだ。
「けど、どうして分かったの?」
「別にこれっといった理由は無いけど、アプデ内容を見たときにもしかしたら、と思っただけ。アプデ後に正攻法でやってたんじゃ流石に時間がかかり過ぎるし。」
「なるほどね。で、どうするの?時間的には他も探せるけどこのままここでやるか、それとも別のスポットも探してみるか。」
「ここで。」
「分かったわ。それじゃあ護衛は私がやるから頑張ってね!」
「あぁ。」
ロウはアイテムを取り出し作業を始める。モンスターはそれなりに出てくるが、今のカルデの護衛を突破できるノーマルモンスターは少ない。そのため、ロウの作業は捗る一方だった。
全員がひとまずの探索を終え、結果を報告し合う。そこで分かったことは、第六層は今までの層の要素の一部を組み合わせてできていることだった。例えば街並みは一層、NPCは四層、街の外は二層と三層の要素が見られる。そして、カルデとロウが探索していた山は第五層にもあった素材集めのスポットだった。加えてただの装備素材だけではなく、強化素材も多く獲得できた。ただし、難易度は高くロウでも一筋縄ではいかないらしい。
「素材スポットか。確かに言われてみれば強化素材も採掘で手に入るなら少しはステータスも強化しやすくなるからな。」
「それって私たちのもできるの?」
「流石に天神龍系のやつは出ないと思うぞ?」
「あはは、だよね……」
そこからはいつも通り、各自自由行動としそれぞれで行動を再開する。
アップデートから少し経ち、第六層にも他のプレイヤが現れ始めた。そのほとんどはお互いに盾となる助っ人を出し合い、強引に蟹に近づき高火力で叩くというゴリ押しでここまで来ていた。
「けどあのビームって貫通しなかったのかな?いくら数がいてもあれを抜けるのは難しいと思うんだけど……」
「数がいればなんとかなると思う。守ることに専念してるプレイヤーもいるし、そういう人たちを集めれば多分。」
「あっ、アインみたいな人ってことか。」
「あとは、私みたいに遠距離補助っていうのもできるだろうし。まぁ流石に蟹の間合いの外から正確に守れる人はそうそういないだろうけど。」
「因みにフリスタは?」
「うーん、無理。大体のタイミングと位置はなんとかなるけど流石にあのビームは防げないよ。」
「フリスタでもできないって、そんなに難しいんだ。」
「なんなら今度やってみる?装備なら貸すよ?」
「ううん、遠慮しとく……」
「そっかぁ。」
なんだかんだミナが双杖をどう使うかに興味はあったため、フリスタは少し残念そうに微笑んだ。




