Notice something strange!
「おい、大丈夫か?」
「こっちは平気だけどかなりやられたな。けど上から矢が降ってくるなんて聞いてねーよ。」
カルデが放った矢は、島にいたプレイヤーたちに多大なダメージを負わせた。中には運悪くギルドそのものがリタイヤすることになってしまったところもある。
「よし!降りるよ!」
ミナの合図で残った島へと降下する。当然上からの再襲撃を警戒しているプレイヤーがほとんどで簡単に気づかれ、反撃を受ける。しかし、今度は盾となったエルを持つカルデによって無力化され、そのまま盾に1人の相手プレイヤーが押し潰される。
「攻撃を集中しろ!」
相手のリーダーと思われるプレイヤーが指揮を取り、ミナたちへ攻撃を集めるようにする。だが、攻撃を集める直前でプレイヤーたちの視界は白いモヤによって満たされる。同時にわずかに減り続ける相手のHP。そう、これはユギンの【霧刃】である。
「くそ!視界が見えねー。こうなったら周りごとやってやる!流……」
そこでリーダーと思われるそのプレイヤーの声は途絶えた。同時に周囲の騒ぎも収まっていた。カルデの攻撃を避けられたプレイヤーがいない以上、ダメージはかなり蓄積されており、ユギンの【霧刃】は少し当てればそれで充分だったのだ。その後宝を回収すると、ミナたちは周辺の島へと場所を移し、合計3個の宝を獲得した。
「15分で3個か。このままのペースだと単純計算で今日フルで動けば288個だけど……」
「流石にそれは無理だな。いくらなんでも食事は抜けないし……」
「とりあえず6時までは、このまま行こう!」
ミナたちは再び【飛翔】によって空高く浮上し、次の目標を探す。
このとき、水中組はある異変に気づいていた。
「うーん、私のこれバグかな?」
「どうした?」
「いや、順位なんだけど私たち68位なんだよね。」
「え?」
「こっちはまだ2個だから、向こうはそれだけ集めたってことか?」
「ううん、向こうも3個だからそこまで進んではないよ。」
「じゃあなんで……」
「ねぇ、多分リタイアするギルドが出てきたんじゃないかな?」
「リタイア?えーっと、確か最初のギルド数は621。今のギルド数は315!?」
「結構減ってるね。でもなんでだろう?」
「おそらく"参神"だな。」
「それって"参神"があちこちのギルドを潰してるってこと?」
「まぁ普通に考えたらペースが早すぎるけど、頭脳に長けててステータス化物級のプレイヤーがいるからな。効率の良い周り方が分かってるんだろ。島のシャッフルについても特徴があってそれを見抜いてるって可能性もある。」
「確かにメルちゃんならあり得るね。」
「どうする?私たちもそっちの方面に切り替える?多分そっちの方が効率良さそう。」
「そうだな。ただ、集める組と減らす組で別れた方がいいだろうな。どの道一旦集まる必要があるな。とりあえずミナに連絡して……」
それからもう一度自分たちの島でミナたちは集まり、チーム分けを変更した。




