Koshigami started!
ミナたちが宝を守る3時間で、攻撃組は4箇所の島に攻め込み、宝を獲得していた。
「とりあえずこれで4つ目っと。それじゃあそろそろ戻るか。」
「そうだね、もう近くに島もないし。」
4人はリヴァイアサンのスキルで、自分たちの島へと急いだ。
「合計34個、一位との差は大体200個くらいで十位なら160個くらいの差か。」
「それじゃあチーム分けだけどどうする?」
「高度に制限がないんだったら遠距離攻撃ができるカルデはロウといた方がいいだろう。あと広範囲っていう面ではユギンも。」
「逆に僕は地上戦の方がやりやすいからレヴンと一緒になるのかな。」
「あぁ。あと残りはミナ、フリスタ、ヨルカだけど……」
「バランスを考えるならミナちゃんがロウたち側かな。私とフリスタちゃんは主力にはなれないし。」
「じゃあ空中はミナ、ユギン、カルデ、ロウのチーム、水中はフリスタ、俺、ヨルカ、ヘルのチームってことでラスト1日気合い入れていくぞ!」
その頃、"天裏ノ魔刀"以外に動きを見せるギルドが一つ。キサラたち"参神"である。キサラたちの狙いは宝を稼ぐのではなく、プレイヤーを減らすことだ。そこで最強のプレイヤーとして有名なキサラを攻めになれば、大体のプレイヤーは戦闘を避け宝を渡すか、意地でも守りにくるかのどちらかの行動を取るだろう。そして、今回のイベントはギルドメンバー全員がリタイアになった場合、その時点で順位も脱落となる。もし守る方を選択した場合は、キサラたちにとってそれ以上ないくらい嬉しい状況であり、宝をもらうにしても自分たちの得点が上がりメリットしかない。
「それじゃあ行くよー、2人とも。」
「うん。」
「おう。」
そうして時間は0時00分を迎え、イベントは最終日を迎える。
「そういえば今日って結局上から来る人はいなかったね。」
「いや、俺らは移動中に上空で鳥は見てるから、多分俺らの島が小さくて気づかなかったんだろ。」
「あっ、確かに見づらいかも。」
「それに鳥の上から覗き込むように下を覗き込むのって結構難しそうだからな。」
「それに上からはバレやすいからな。特に飛べる鳥モンスターってなるとそれだけサイズも大きくなるみたいだし。」
「なんか意外と複雑なんだね……」
ミナは知識はあってもまだそれを応用させられるほどではなかった。そのためスキルの効果は分かっても、それによって起こる影響までは理解できていないことが多い。それもある意味ミナの弱点と呼べるところだろう。
「まぁその話は一旦後にして着いたみたいよ。」
「結構固まってるな。それじゃあカルデ、よろしく頼むよ。」
ミナたちが狙っていたのはいくつかの島が固まっている場所だった。その方が一気に多くの宝を同時に確保できる可能性が高いからである。
「それじゃあエル、頼むわ。変貌!」
スキルを叫ぶと同時に、狐だったエルは弓へと姿を変える。そこからかなりの勢いと量の矢が、下の島たちを飲み込んだ。その様子は、矢の雨と呼べるほど優しいものではなかった。




