First protection!
「何もないねー。」
「そうだねー。」
今から2時間前、第3回FRWイベントが開始された。しかしそれ以降全くと言っていいほど何も起きていない。
「攻撃組はどうなってるんだろう。」
「さぁ。ってそうだミナ、ずっと聞こうと思ってたんだけどヘルって何者なの?」
「え?」
突然の質問にミナが戸惑う。
「あーいや、ゲーム初心者って言ってたのに動きが初心者じゃないっていうか…」
「んー、そう言われても…」
「あっ、でも初心者なのに初心者らしくないって言ったらミナも一緒か。」
「私も?」
「まぁミナはまだ知識がなかったから初心者らしさはあったけど。」
「うーん、多分ヘルってコツを掴むが異常なくらい早いんだと思う。実際、初めて戦ったときも最初はあんまりだっただけど急に強くなったし。」
「確かに言われてみれば初めてのことに対する対処は出来てないかも。」
「それにしても…」
「ん?」
「本当に人来ないね。」
「うん、来ないね。」
フラグ回収とはまさにこのことだろう。その会話の直後、海中からプレイヤー6人が現れる。
「えっ!?海中から来るなんて…」
以前にレヴンは空からの敵が多いと予想した。確かにこのイベントに向け空戦能力のあるプレイヤーを探したギルドも多い。しかしそれよりも多かったのは水泳能力を上げているプレイヤー集めだった。理由としては水泳能力のあるプレイヤーは初心者に多いことが関係している。初心者のほとんどはあまり良い装備を持っていない。つまり汚い話、装備を餌にすれば水泳能力のある初心者は自然と集まるというわけだ。
「まぁ海中から出てきだところで…
幻影!」
フリスタは2つの杖を別々に使い、自分とミナをそれぞれ分身させる。
「「キャノン!」」
「「断頭!」」
いくら良い装備をもらったところで経験と技量がなければ意味がない。上陸した6人はあっという間に自分たちの島へと追い返された。
「念のために普通の装備に切り替えておいて良かったー。」
「まぁあれくらいなら天闇龍装備のスキル無しでもいけた気もするけど…」
「けど、こっちの方が練習にもなるし。」
「それもそうだね。まっ油断せずにしっかり防衛しよう。」
「うん!」
【ターン】でミナのステータスを戻し【ヒール】で代償のHPを回復する。並大抵のプレイヤーでは突破するのは不可能であろう護衛が"天裏ノ魔刀"の宝を守護する。




