New discovery!
船を完成させたあとミナたちは海の向こうに行くグループ、島の中を探索するグループの二手に分かれて行動した。島に残ったのはユギン、カルデ、ロウ、ヘルの4人。残りのミナ、フリスタ、レヴン、ヨルカは海へと出た。
「なるほど、確かにかなりの素材が集まりそうだな。」
カルデとロウはユギンからの報告にあった洞窟へと来ていた。そこには2人にとって珍しい素材はないものの、鍛冶の基本素材はかなりの量があった。
「鉄結晶も残り少なくなってたから助かるわね。」
「そうだな、ってあれはもしかして…」
ロウの目先にはかなりの大きさのコウモリが眠っていた。ユギンたちの報告にはなかったため、何らかの条件があるのは間違いないがタイミングが悪すぎる。今は護衛役がいない。もしそれがモンスターだった場合、目を覚ませば一瞬でやられる。
「カルデ、一旦戻ろう。」
「どうしたの、急に。」
素材集めが順調に進む中、急なロウの提案に不思議がるカルデに事情を説明する。流石にここまで集めた素材を水の泡にはできないため戻ることに賛成する。
「けど私たちも少しは戦えたら楽なんだけどね。」
「まぁ弱いやつならユギンから撒き方教わったけど、流石に戦うのはきついだろうな…」
一般的にカルデやロウのようなプレイヤーは装備のところに素材集めや製造のための工具などを当てる。その方がより多くの道具をら所持できる上に、専用の補助も受けやすい。唯一アヒルだけは普通の装備を所持しているため、効率は下がるが1人での素材集めが可能なのだ。
「そういえば、私たちのモンスターって育てれば少しは戦えるよになるのかしら?」
「なんかそのセリフだけ聞くとなんかひどいやつに思えるけど、どうなんだろうな。試してみるか?」
「だとしたらミナちゃんが護衛がいいかな。ミナちゃんもサタン育てるのにちょうどいいだろうし。」
「まぁあれは育てなくても十分凶悪だけど…あとで頼んでみるか。」
それから少し時間を空けてから洞窟に向かうとコウモリはいなくなっており、再び素材集めに取りかかった。その頃、ユギンとヘルは蛇や蜂といった毒モンスターたちについて調べていた。
「とりあえず蛇はここで蜂はここ、あとムカデだっけ?」
「あぁ、ムカデは確かもうそろそろ…って、また新しいのが出てきたな。」
ユギンたちの前に現れたのは巨大な蠍だった。
「毒があるとしたらあのハサミと尻尾だよな。ハサミは任せた。」
「了解!」
ヘルが先行して降りかかるハサミを受け止める。その後ろからユギンが跳躍し尻尾を斬り捨てる。そこで怯んだところでヘルが蠍のハサミを斬り落とす。怖いものは無いととどめを刺そうと踏み込む2人。その瞬間、蠍の体が強烈な光を発する。2人がこの後何が起きるのかを察するのは容易だったが、間に合うことはなかった。




