Island!
「このあとみんなはどうするの?」
「俺はとりあえずボス挑戦かな。情報集めておきたいし。」
「じゃあ俺もレヴンについていくよ。」
「私は学校があるからあとでかな。」
「私とロウも学校あるから今はパス。ミナちゃんは?」
「私は付いて行こうかな。学校はあるけど始業式だけだし。」
「あれ?そういえばヘルは?」
「あっ、ヘルは友人に夏休みの宿題教えにいくってもう落ちたよ。」
「それじゃあ俺とミナ、ユギンはボス戦。残りは一旦解散って感じかな。」
一度解散し、ミナ、ユギン、レヴンの3人はボスの元へ向かう。到達から1分後。
「なんか…楽勝だったね。」
「だな。」
「まさかスキルも使わずに終わるとは……」
ミナたちは弱すぎるボスに戸惑う。お世辞にもボスと呼べないそれは動きは遅く、防御力もない。加えてHPも心許ないため余裕のクリアだった。しかしそれは決してバグや運営のミスなどではなく、意図されていたものだった。実は第五層には運営たちにとって、ボスを簡単にしてでも行って欲しい目的があった。
「とりあえず五層に行こう。」
ボスの部屋を抜け、奥にある陣から第五層へと転移する。
「えっ。」
ミナは目の前の光景に困惑する。ユギン、レヴンも同じ様子でいる。そこに広がるのはどこまでも続く海、後ろにはジャングル。
「ここって…島?」
「断定はできないけどおそらくそうだろう。」
「けどもう一つ疑問なのは他のプレイヤーが見当たらないことだな。俺が一番乗りってわけでも無いだろうし。」
「そういえばいないね。」
「まさかとは思うけどこの層って……」
「ん?ユギン、何か心当たりあるの?」
「いや、あるにはあるけど一旦ここを調べてみないことには何とも言えない。」
「じゃあ各自ひとまず別行動にするか。」
「時間的には一時間後くらいにココに集合でいいかな?」
「「ああ。」」
ミナはジャングルの中を、ユギンは右回り、レヴンは左回りに海沿いを探索する。
「なんかどっかの無人島みたいだな。イタッ。」
ミナは足元に痛みを感じる。足元を見下ろすと足元をそこにいたのは全長70cmくらいの蛇だった。ミナは驚いて蛇を振り払うと逃げるように駆け出す。ある程度離れたところでミナの姿が消える。
「あれ?なんで?」
気がつくとミナの前には再び海が広がっていた。




