Casually!
初のイベント失敗から2週間後、1日1度、例のイベントは起きているが一度も成功はしていない。
「とりあえず、今分かってることを整理しておこおう!まずは四層について報告をレヴンとカルデさんから。」
「まずは俺から。俺たち側、天界?には特に変化なし。」
「私たちのところも特にはなかったわ。探索したのは主にロウたちだけど。」
「やっぱりあのイベントで成功しなきゃいけないってことなんだろうけど……」
「流石に今回はきついよな。何しろあのレーランですら情報が手詰まりだからな。」
レーランは情報交換目的のギルドに入っていることに加えて知り合いも多い。そのため自然と多くの情報は彼女の元に届くのだが今回は一切の手がかりも無いらしい。
「とりあえずこの話は続けても仕方ないし、一旦保留にしてヘルの紹介をしたらどう?」
「そうですね、では自己紹介をどうぞ!」
「改めまして、ヘルです。武器は双鎌を使ってます。よろしくお願いします!」
「双杖に双鎌か…使いにくい武器が1ギルドに2人もいるのは珍しいだろうな。」
「それを使ってる私が言うのもなんだけど、ここってなんか微妙に特殊な人多いよね。ミナとユギンのオリジナル装備はもちろん、ユギンのモンスターとかも……」
「カルデさんとロウもいてバランスのいいギルドもなかなか無いしねー。唯一まともなのって私くらいなんじゃない?」
「いや、HPを奪えるプレイヤーはまともじゃないと思うが…それよりもヘルの防備はどうするんだ?」
「そういえばそうね、どんなのがいいとかあれば私が作るけどどう?」
「うーん、鎌と同じ感じで黒い感じの防備ってできますか?」
「えぇ、出来るわよ。それじゃあまた素材集めよろしくね、ロウ。」
「おう。」
「あとは…何かあります?」
全員特にないとのことで、その日は一旦解散にする。それから2時間後、時間にすると11時00分、再びイベントが始まった。
「さて、今日こそは成功させたいところだけど…人数少なく無いか?」
「そうだね、確かに少ないかも……」
人数減少の原因となったのはこのイベントの難易度と強制力だった。初心者たちは到達できないはずのこの場所に無理やり連れてこられ、巻き添えでやられることも少なくない。中級者や上級者たちもやられることはないにしても、ヒントすらない状況では無理だと諦めているプレイヤーが見え始めている。そのため今となっては、残るプレイヤーは1000人にも及ばなかった。
「天使と悪魔も争ってないで仲良くすればいいのにね。そうすれば私たちも苦労しないのに。」
「「「!!」」」
ミナの何気ない発言、それによりフリスタ、ユギン、レヴンがこのイベントのクリア条件に気づく。
「そういうことかー。あーはいはい、なるほどね。」
「えっ?何が分かったの?」
ミナは興味津々と言った様子だがそれは残る4人も同じだった。
「まぁ方法はともかく成功になる条件は多分分かったよ。」
「その条件って?」
ミナたちの疑問に3人が声を揃え答える。
「「「天使と悪魔の和解。」」」




