In hell...!
ミナ、カルデ、ロウの3人は探索しても特に成果を得られなかったためカルデとロウのテイムモンスターと戯れていた。カルデとロウがテイムしたのはそれぞれ狐と鳥である。名前はそれぞれエルとレルグとなっている。それぞれステータスオール10のスキルなしのため“天裏ノ魔刀"では癒し担当になっている。
「強いのもいいけけどこういう本当のペットみたいなのもいいよねー。」
ミナが2匹の頭を撫でながら満面の笑みで呟く。殆どのプレイヤーがテイムモンスターを選ぶ基準として強さがある。その分心強い味方となるがその反面でペットみたいな可愛さがあるものは少ない。
「まぁ私たちみたいに戦わない人は強さにこだわっても仕方ないしね。それに強いやつはそもそもテイムできないだろうし。」
「まあアヒルだったらある程度までは行けるだろうけど。あっ噂をすれば。」
目の前にいたのはメルとアヒルだった。キサラは天使側を選択したため一緒ではなかった。
「どもー。あれ、それ2人のモンスター?」
「えぇ。」
「あぁ、まぁ。」
「へぇ、かわいいー!」
メルは抱きつく勢いでエルとレルグを撫でる。
「そういえば2人はどんなモンスターをテイムしたんですか?」
「んー?私たちはテイムしてないよー。」
「えっ!?」
「まぁ特に困ってるわけじゃないしゆっくり見つけてこうかなーって。」
「なるほど、フリスタと同じ感じか。」
「フリスタちゃんってあの魔力無限の人だよね。あの防備反則でしょ……」
「なんだかんだであのイベント参加出来たら最後のやつめちゃくちゃ楽だったんじゃねーか?」
「いや、【天ヨリ裁キノ雨】があるからどうかと思う。まぁボス戦では普通に動き封じてたからあの苦戦はなんだったんだって感じだけど。」
「もしかして、ボスもミカエルだったの?」
「うん。私は今回スキルですぐにやられちゃったんだけどフリスタが動き封じてたくれて楽だったらしいよ。」
「へー、ん?」
会話が弾んできたところで微弱ではあるが地震が起きる。揺れは次第に大きくなり一瞬の巨大な爆発音とともに黒い霧が辺りを包む。
『時間になりました。これより壁を開きます。』
アナウンスと共に黒い霧は晴れ、赤い空は灰色に染まり少し熱を帯びていた大地はヒンヤリと冷たくなる。
「今何が起きたの?」
「さあ。とりあえず向こうに連絡を…ってメッセージが使えなくなってる。」
「んー、だとしたら向こう側が関係してる感じかなー。」
こちら側のプレイヤーも突然のことに驚きつつも、状況把握は的確かつスムーズだった。
これから何が起きるのか、ログイン中のプレイヤーは各々期待に胸を膨らませていた。




