Demonic angel!
ユギン、レヴン、キサラはしばらく走りミナと合流した。
「あっユギンにレヴン!あとそちらは…」
「初めまして。僕はキサラ。君がミナさんかな?」
「そうですけど…」
「あー、タメ口でいいよー。」
「う、うん、よろしく!」
「よろしくー。」
「それで今ってどういう状況なの?」
1人では状況が掴めなていないミナにとって他のプレイヤーの存在は嬉しい限りだった。
「正確なところは分からない。けどさっきのがモンスターによるものだとしたらそのモンスターを倒せばピース獲得って感じだと思う。」
「けどだとしたらそのモンスターがどこにいるかが問題だけどな。」
「うーん、なるほどー。因みにモンスターじゃないとしたら?」
「その可能性は低いと思うよー。残ってるプレイヤー的に。」
「じゃあどういうモンスターかが問題なのか。」
それから4人はある程度の予測を立てる。まずラスボス的なモンスターがいるということ。攻撃は範囲的なものでクールタイムが長いこと。恐らくダメージを抑える何かを持っているであろうということ。
「まぁこんなところだろ。あとはとりあえず見つけないことには始まらないからな。」
「あーやっと見つけたー!」
声と共に現れたのはレーランだった。
「おーレーランさんだー。久しぶりー。」
「キサラ!?あんたも合流してたんだ…それで今はどんな感じ?」
レーランは3人から今の状況とその解決策の説明を受ける。
「なるほどー。だとしたら私が適任かな。来て、フェンリル!」
初めてレーランのテイムモンスターを見るユギン、キサラはその大きさに驚く。
「よーし、フェンリル!知覚共有!」
フェンリルはもともと敵の探知力が売りのモンスターである。そしてその探知能力をテイマーと共有する、それが【知覚共有】と呼ばれるスキルだ。
「どうー?いそう?」
「ちょっと待ってー、おっ南に300m。大きさは人と同じくらい。」
「300mじゃ【破壊ノ剣】は届かないからなー。」
「待って!かなりの速度で近づいて来てる!」
レーランがみんなへ警告するが、そのモンスターがみんなが対処できるほどの時間を与えることはなかった。
「グッ…」
一瞬で姿を消すレーラン。そしてそこに立つのはサタンとは正反対の天使のような姿をしたものだった。ミナは慌てて、合流したときに解いた【闇門】を再出現させる。そこから次々に溢れ出る悪魔たち。だがそれらはすぐに形をなくす。
「えっ、なんで!?」
ミナは今までで1番と言っていいほどに動揺していた。その隙をそのモンスターが逃すはずもない。なんのモーションもなく放たれた光はミナを遠く吹き飛ばした。




