Exchange of swords!
すみません、急展開します。
「ふーここなら大丈夫かなー。」
ユギン、レヴン、キサラはミナのおかげで先程の天使を撒いていた。
「これからどうする?」
「とりあえず今分かってるのはダメージを無効化されることくらい。」
ユギンはミナと合流してから【霧刃】を発動していた。当然さっきの天使も数秒は霧に触れていたのだがHPゲージは減らなかったという。
「けどHPがあるってことは倒せるってことだよな。けどダメージが通らないとなると…」
「もしかしたら僕と同じかもねー。」
「キサラとってことはスキルによるダメージってことか。確かに通常攻撃はしてないからな。」
「スキルによるダメージ無効…?」
さらっと出てきた無視できない言葉にユギンは疑問を抱く。
「あー、それについてはまたあとで説明するよ。今はこっちをどうにかしなきゃだし。」
「【逆襲】が効けば楽なんだけど運営がそれを許すとは思えないからな。」
「仮に効くとしてもそれを考慮して攻撃してこなかったら意味ないしね。」
「なんか聞くたびに分からないことが増えてくな…」
会話が進むごとにユギンのキサラに対する謎がどんどん深まっていく。
「まーそれも置いといて、あとはミナさんの状態も確認しときたいけどーって、もう来たのかー。」
キサラはすぐそこにまで迫っている天使に視線を移す。他の2人も同様に警戒する。天使が剣を手に出現させ、3人は来るであろう天使の攻撃に身構える。しかし天使の攻撃が始まるよりも先に天使のHPゲージのほとんどが消滅した。
「へ?」
キサラは突然の出来事に目を丸くするが、ユギンとレヴンは即座に状況を理解し、残りわずかなHPを削りにいく。そして1つの刀と1つの剣の両鋒が天使に触れる直前で、それぞれの使い手は天使の剣に斬り裂かれてしまう。同時にさっきまで消えかけていたHPゲージは元に戻っている。
「これは…無理かなー。」
キサラが諦めようとしたそのとき、今度は黒い剣が天使を斬り捨てる。戻ったHPゲージが再び削れていき今度は消失する。それと共に天使は一つの小さなピースへと姿を変える。そのピースの向こうには光に吹き飛ばされたのミナが立っていた。
「終わった…?」
「うん、多分ね。」
そのまま何事もなく立ち尽くす2人。プレイヤーの大規模退場から12時間後、第2回FRWイベントは幕を閉じた。
「いやー、本当にミスった。」
「ああミスったな。」
「HP変動無しとかにしとくべきだったか……」
「あれ厳密にはダメージじゃなかったもんなぁ……」
「とは言え過ぎたことを言ってもな仕方ない。この反省を次に活かすぞ。」
「「おう。」」
ミナが天使を倒したシーンがリピート再生される画面の前に3つの影が並ぶ。




