Satan!
テイムモンスターも含め2vs2の形式で模擬戦を開始する。
「起きて、サタン!」
ミナが名前を呼びサタンが影から現れる。
「まずはスキルからいくよー!闇門!」
ミナがサタンのスキルを唱えると巨大なアーチのようなものがミナの後ろに現れる。そして、そのアーチからサタンと同じような姿の小悪魔の大群が現れる。
「「「えっ。」」」
ユギンとレヴンは当然の反応だが、ミナもよくわからないまま使ったためその悪魔たちに驚く。サタンによって召喚された悪魔たちは次々とユギン、レヴンに襲いかかる。1体1体は弱いものの数が多すぎる。まるで第二層に行くために倒したスライムのようだが実際はその数を大きく上回っている。
「こうなったら、崩壊ノ閃光!」
レヴンが範囲攻撃のスキルで近くの悪魔たちにダメージを入れて隙を作る。その後代償のダメージを受けるもそこまでの損失ではなかった。ユギンはレヴンが作り出した隙をつきミナの元へ駆け出す。しかし、サタンによる召喚は終わらない。それらはあっという間に抜け出したユギンを囲んでいく。悪魔たちに囲まれ動けないでいるユギンとレヴンはミナにとっては恰好の的である。加えて残ったHPは大量の悪魔たちによって消されることとなる。ミナの勝利はもはや必然だった。
「いやー、これはきつい。本当に無理。」
「流石に数が多すぎる…ミナとも結構相性いいし……」
2人がここまで言うのはなかなかのものだろう。ミナは改めてスキルの詳細を確認する。
【闇門】
条件:サタンをテイムしていること。
効果:テイマーの背後に門を設置。そこから永久に小悪魔を召喚する。小悪魔の詳細は以下のとおり。
・HP/500
・MP,ATK,DEF/なし
・AGI/500
・与ダメージ/10の固定
門は破壊不可能。
代償:テイマーのMP全て。MPは門を解除するまで回復不可能。
「なんかミナのために作られたモンスターみたいに思うのは俺だけか?」
「いや同意見だ。効果だけならまだしも代償もミナにとってはそこまで関係ない。もはやこれだけで大体は片付く気がする…」
「これに対抗できるのはミナの【破壊ノ剣】と【破滅ノ剣】のコンボくらいか?」
「他に同じようなスキルってないの?」
「俺は知らないけど、レヴンは何か知ってるか?」
「さぁ、1人だけ可能性ありそうなやつはいるけどなんとも言えないな。それにこういうのに対抗できるスキルを持つテイムモンスターもいるだろうし。」
「あっ、そっか。」
「俺はこのあともう少し探索してみるよ。ミナとレヴンはどうする?」
「私は二層に戻ってステータスアップさせようかなーって。さっきの聞いてたらサタンを無効化させられたときを考えると私自身も強くならなきゃだし。」
「俺ももう少し探索してみるよ。他のやつのためにも情報は集めときたいし。」
「じゃあ一旦ここで解散だな。また後で。」
「うん!また後でー。」
「ああ。」
それから3人はそれぞれの目的を果たすべく別々に行動を再開した。




