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Fantasy Really World  作者: 水皮 天
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 探索を始めたから1時間後、ミナはとんでも事態に陥っていた。


「うーん、どうしよう…暗くてどっちがどっちだかも分からないし……」


 そう、迷子である。30分程前にミナは明らかに怪しい洞穴へ入ってしまい今に至っている。因みに他のメンバーはミナからのメッセージで状況を把握し、残れる人だけ残って落ちる人は落ちることにした。


「よし、分からないから取り敢えず進んでみよう!」


 普通ならログアウトして再ログインや引き返すなどするだろうがせっかくだからと探索することとした。進むこと20分、巨大な扉の目の前にたどり着いた。


「ここは…」


 恐る恐る扉を開けるとただただ薄暗い空間が広がっている場所へと出た。それから数秒後、空間の中央と思われる地点に黒い影が現れる。ここは迷路形式のダンジョンだと思ったミナが武器を構えると、影から黒い手が飛び出しミナを襲う。ミナは天神龍に比べるとゆったりとしたその攻撃を躱すと、影の地点へと向かう。


「多分ここに本体があるはず!」


 ミナは剣を影に突き刺す。そしてそれは当たりでもあり外れでもあった。突き刺された影が広がりミナを覆い、影が晴れるとミナは再び大きな扉を目の前にしていた。何が起きたのかは分からないものの倒せなくはないと思い2回目の挑戦をする。


「えー!またー!?」


 2回目も1回目と同じようにしたミナはまた扉の前へと戻された。それ以降、何度も繰り返すが結果は同じである。


「はぁ…流石に疲れたからちょっと休憩。」


 ミナは扉へ寄りかかり、残っているメンバーに再度メッセージを送る。返信は意外と早くに返ってきた。



〜ミナヘ〜

 なるほど、そういう状況になってたのか。それなら恐らくクリア条件が倒すわけじゃないクエストだな。レヴンも同意見だって。俺らはもう少し探索してみるからゆっくり頑張りな。



「倒しちゃいけないクエストかぁ。だとすると攻撃を避け続けるとかかな?とりあえず色々試してみよう!」


 それから攻撃を避け続けてみたり、わざと攻撃を受けたりなど試行錯誤するがどれも結果は同じである。そして次が最後の策というところでまたとんでもないアイデアを思い浮かび、元の案よりも今の案の方を試してみたいと思う気持ちが優先された。


「よし、これで待ってれば…」


 ミナの狙い通りにその黒い影が現れ、手がこちらへ向かってくる。ミナはそのまま後ろへと下がりその手がぶつかる直前でその腕の下へ潜り込む。そのまま腕をガシッと掴み、閉めないでおいた扉の外へと引きずりだす。結果、その影からまるで悪魔のようなものが現れる。しかし、悪魔はすぐに再び影の中へと戻ってしまう。またやり直しかと思うが、今度はその影が宙へと浮きミナの元へ寄り、ミナの前に画面が現れる。



〜このモンスターをテイムしますか?〜

       Yes/No



「これは…クリアってことだよね!テイムは基本1匹までだと思うけど、天闇龍と同じ闇みたいでピッタリな気がするからYes!」


『サタンをテイムしました。』


 ミナがテイマーとなったことを知らせる画面に切り替わるがミナはそれどころではないといった感じである。


「サタンって、なんかカッコいい!!早速帰ってみんなに見せてみよう!」


 ミナはモンスターをテイムした喜びのあまり詳細を確認することなく、レヴンが用意した新しいギルドホームへと帰った。

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