Third layer!
ミナはFRWの世界へと入ると他のギルドメンバーもログインしていることを知り、みんなで集まることにした。
「じゃあ開けるよ?」
「「ああ。」」
「「うん。」」
「ええ。」
ミナはアップデートの内容をみんなと確認する。
「えっ、これだけ?」
「みたいだな。」
そこに書かれていた内容は至ってシンプルだった。
〜FRWプレイヤーの皆様へ〜
*アップデート内容*
・第三層の追加。
「まぁとりあえず三層に行ってみるか。もしかしたらその三層に今までとは違う何かがあるのかもしれないし。」
「うん、分かった!じゃあ第三層に行こう!」
意見もまとまり第三層への専用クエストを発注しクリアする。本来なら今回のボスはかなりの量のHPを保持しており倒すのは困難である。しかし、ミナの【破壊ノ剣】はその壁を難なくクリアする。そしてクリア後に現れる専用出口を抜け第三層へと進む。
「えーと、ここが第三層かな?」
「だと思うけど、みんなはどう思う?」
「あれは中ボスだったとか?」
「いやー、だとしたらキツくないか?ミナもスキル使っちゃったし…」
「俺とレヴン、フリスタだけであれ以上のHPを削るのはきついぞ?」
「うーん…」
"天裏ノ魔刀"のメンバー全員が困惑しているのは、出口の先には森が広がりあちらこちらにモンスターが動き回っているからだ。どう見ても第三層の街には見えないのである。
「おっ、ついたついた。」
「いやーあいつキツかったねー。体力も防御も激ヤバだったしねー。」
「いや、なんで出口の先が森なの!?ってあれ?第一回イベントのときの“深冬"さんたちと…誰だ?」
「俺はレヴン。でこっちはヨルカで、そっちがカルデとロウ。」
「それはどうも。で、これはどういうこと?」
"天裏ノ魔刀"の次に姿を現したのは第一回イベント7回戦目の時に"深冬"と対決した"六光騎士団"だった。
「それが私たちも分からないんです。けど、今他の人たちに会えてるってことはやっぱりここが第三層なんですかね…」
「だろうけど、いくらなんでもこんなとこ出口にするか?」
「まぁ気にしててもしょうがないし俺らは行くよ。じゃあな、“深冬"さんとその友達たち。次は負けないからなー!」
「次もこっちが勝ちますよ!」
いかにもそれっぽい言葉を残したところで、"天裏ノ魔刀"たちもとりあえず先に進むことにした。いつ襲われてもいいようにと身構えるも、付近のモンスターが襲っくることはなく20分程歩いたのちに街へと着いた。
「結局運営のミスだったのかな?」
「いや、多分違うだろう。さっき仲良さそうにモンスターと戯れてるプレイヤーがいた。」
「てことは、テイムってことか…」
「恐らくな。」
「え!?テイムってあのペットみたいなやつだよね!?」
テイムという言葉にミナが食い付く。以前のゲーム講座である程度ゲームについての知識を身につけていたミナだったが、中でもテイムというものには特に心を惹かれていた。
「そうだけどまだ確実にそうとは言えないからな。とりあえず分担してそれぞれで情報を集めよう。」
「うん!」
ミナは分担が決まると胸を弾ませ第三層の探索を始めた。




