Became stronger!part.2
「あっ、今回は普通のバトルにも慣れるってことで必ず一撃は普通の攻撃を通すこと。」
「うん、分かった!」
レヴンはミナと条件を確認すると、試合を開始させる。
「それでは、3、2、1、スタート!」
2人が同時に駆け出す。交わる黒と白の剣。どちらも一見互角に見えたが白の剣がやや押し負ける。黒の剣は白の剣を弾くとそのまま吸い込まれているかのようにレヴンの胸元へと向かう。それを回避しようと体を捻らせるレヴンだったが完全には避けきれず、刃がレヴンの体に触れる。ダメージは極小だがこれでミナはスキルを使用できる。
「破壊ノ剣!」
ミナはスキルを発動させ、剣を振り上げる。その瞬間を待っていたかのようにレヴンが駆け寄る。【破壊ノ剣】はその発動条件の都合上、剣を1度振り上げる必要がある。そしてそれは、戦闘においてかなりの隙になる。しかし、誰もが予想していた閃光は光ることなく、代わりに振られた白の剣が受け止めらていた。
「おいおいまじか……」
そして閃光は予測よりも遅れてやってきた。
「当たったけどHPが残ってる以上は…」
フリスタは第一回イベントの決勝を思い出す。だが、今のミナはその時とは違う。
「破滅ノ剣!!」
「えっ?」
先日の天神龍の周回にて獲得した新しいスキルが放たれる。しかし【破壊ノ剣】とは違い閃光は出ることなく、黒の剣がさらに漆黒に染まるだけだった。ミナは漆黒に染まる剣をレヴンへ振りかざす。
「くそっ!」
レヴンは半分投げやりに対抗する。だが、防ぐことはおろか、その剣に触れることすらなかった。
「ねぇミナ、今の何?」
試合が終わり2人のもとへフリスタが駆けつける。
「【破滅ノ剣】ってスキル!【破壊ノ剣】の補助的な感じのやつ。」
そう言いながらミナはスキルの詳細を見せる。
【破滅ノ剣】
条件:【破壊ノ剣】の使用後。
効果:【破壊ノ剣】にて失ったステータス値の合計を、自分もしくは味方のATKに付与する。効果持続時間は3分。
あまりにもでたらめな強さを持つスキルにフリスタは唖然とする。このスキルがあれば【破壊ノ剣】の代償が無しになるようなものなのだ。
「俺のとは違って一対一に強いスキルだな。」
「そういえば私レヴンのスキルは知らない。あとユギンもか。」
ヨルカ、カルデ、ロウは以前からの知り合いのため互いのことをよく知っている。ミナはレヴンとは共に戦ったことがあるため少しは理解しているが、フリスタとユギンはレヴンのことを全く知らないのである。
「じゃあとりあえず明日そのことも含めて互いに自己紹介ってことにするか。」
「そうだね。私もミナちゃんのことあまり知らないし。」
「私も賛成かな。ミナはどう?」
「うん、いいと思う!」
後日、カルデがミナとレヴンの装備を完成させた所で改めての自己紹介を行った。




