Falling out!
こっからちょっと無理がある話が続きます。
「やったー!勝ったぁ!!」
「出だしは順調だね!」
「あぁ、だが油断はしないで行こう。」
それから2、3回戦と順調にコマを進めていく。しかし、7回戦目まできて初の苦戦が訪れる。相手はメンバー6人の"六光騎士団"というパーティだった。個々の力同士であればどうということはない。だが、パーティとしての完成度は"深冬"よりも遥か上だった。人数差に加え、"深冬"は結成からまだ時が経っていたない。それに対し相手パーティは、配信日から6人で共にプレイをしてきた仲であるのだから無理もない。
「よし!決めるぞ、レン!コノカ!」
「「了解!」」
"六光騎士団"の主力が、残るメンバーによるバフを受け"深冬"に襲いかかる。
「しょうがないか…
刀術零部-散-!」
ユギンの奥の手が解放される。いくらパーティの完成度が高いとは言え、多人数相手にも十分な攻撃力を持つ攻撃には耐えられない。残る3人は何が起きたか分からないと呆けているが、ミナとフリスタは当然その隙を逃さない。ミナが1人を斬り捨てる。フリスタが1人を撃ち抜き、1人を刺し尽くしたところで決着がついた。
「なんとか勝てたけど、暫く俺は戦力が落ちる上に今ので弱点が筒抜けになっただろう。」
「そうだね。結成からの時間が少ない分のツケが出てき始めたね。」
「ねぇフリスタ、ユギン。ちょっと考えがあるんだけど……」
「「えっ…」」
2人のこの反応ももはや当然と言えるだろう。今までにミナが出した案はどれもむちゃくちゃなものばかりである。もちろん今回もむちゃくちゃなものだった。
「まぁ難しいけどそれで行くしかないかな。だとするとあとはパーティとしての問題点だけど…」
「それについてはちょっと考えがある。少し気は引けるけど…」
ユギンは密かに考えていた弱点を利用する方法を2人に伝える。話が終わると、フリスタは勢いよくユギンの頬をビンタした。バチンッという音に周囲からの視線が集まるがフリスタは怒鳴るようにユギンに叫ぶ。
「あんたねぇ!いつまで身勝手なプレイをしてるつもり!?さっきはたまたま勝てたけど、次も勝てるとは限らないんだよ!!それなのにもっと俺に合わせろ?ふざけんじゃないわよ!!我が儘も大概にしなさいよ!」
「うるさいなぁ。そんな怒鳴んなよ。てか、そもそもパーティってのは強いやつに合わせるのが常識だろ?さっきだって俺がいたからあいつらの主力をやれたんだぜ?」
「っ!!もう知らない!!行こう、ミナ!こんなやつと一緒になんていたくない!」
「えっ、ちょっと待ってフリスタ…」
フリスタはミナの腕を引っ張りユギンから離れる。一方ユギンはぶつぶつと文句を垂らしていた。
そんな中、準決勝について知らせるメッセージが3人のもとへ届くのだった。




