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「はー、危なかった…」
「う、うん?あれ!?」
「あっおはよミナ。」
「おはよー…ってそっかー。負けちゃったんだ。」
笑顔ではあるもののどこか悔しそうな表情を浮かべる。
「結構ギリギリだったけどな。まあその話は一旦置いとくとして、どう?使えそう?」
「使えるというか私は入ってもらえると嬉しいって思うけど、ミナはどう?」
「うーん、正直なこと言っていい?」
「どうぞ。」
「あんまり分かんない…」
「まぁそうだよね…」
いくらある程度のことを教わったとは言え、ほぼ初心者と変わらないミナにプレイヤー見極めろというのは無理がある。
「でも、悪いっていうのは全く無いと思うよ?」
「だよね!じゃああとはユギン次第だけど。」
「はぁ…分かった。じゃあよろしく!」
「「うん!」」
そして、ユギンのパーティへの加入が決まった。
「それはそうとミナ。あのときどうやってダメージ防いだの?」
そう切り出したのはフリスタだった。あのときというのは、PvPにおいてミナが吹き飛ばされたときである。通常時ならまだしも、DEF値0で受け切れるものではないというのは明白だった。
「あのとき?あー!あれはねぇ…」
それからミナは自分が取った行動をそのまま2人へ伝える。
「えっ!?」
フリスタはその話に声を上げて驚く。一方ユギンも声に出てはいないが驚いている様子だった。それもそうだろう。誰が自分の武器で身代わりをするだろうか。それにいくらそれっぽくなるとは言っても、この2人の目を騙すのは容易では無い。
「なんか、俺が普通に思えてくるな……」
「あはは。ってそうだ!今度はこっちが質問!最後ユギンは何をしたの?」
「あっ、それは私も気になる。」
「それはこいつのスキルだよ。」
ユギンは武器の付属スキル欄の一つを2人に見せた。
【刀術零部-散-】
条件:自分の半径1m以内に味方以外のプレイヤー及びモンスターがいること。刀身を鞘から抜いていること。
効果:自分の半径1m以内に刃を無数に散らす。
代償:12時間、刀術系統のスキルの使用不可。
「あとは気付いてると思うけど、遠距離攻撃のスキルもこれと同じ刀術系統のスキル。あとは刀身を透明化させたり、刀を分身させたりとかっていうのもあるよ。」
「そういうことだったんだぁ。勝ったと思ったのになぁ…」
「こっちも本当に驚いたけどね。というか、あのとき普通に殴るでもしてればこっちが負けてたような…」
「それについては理由があってねー。」
ミナは【破壊ノ剣】の詳細を説明する。
「なるほど。やっぱり固定ダメージみたいなやつだったか。実際はそれよりタチ悪いけど…でもそれより……」
一瞬言葉を止めて真剣な表情で話を再開する。
「恐らくだけどそのスキルには、まだ上があると思う。」
「「えっ!?」」
2人は驚くが、ユギンは頭のどこかで【破壊ノ剣】のさらに上のスキルの存在を感じていた。




