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14.力の目覚め?

 ユウマは蒼白い炎の弾を避けようしたが、自分の後ろには騎士や先程の女性達がいる事に気が付き、このままだとこの攻撃がみんなに当たると考えて動けずにいた。


 でも、炎の妖精(フレイムフェアリー)のフレイが語りかけてきた。

『ユウマ、避けて、そうしないと怪我だけじゃすまないよ。それに後ろは私が守るから』

 悲鳴に近い声をフレイは上げた。なぜなら、ここでユウマに倒れられたらせっかくシルフィーたちが助かるかも知れないのに、このままじゃ全員やられてしまうと思っていた。


 しかし、ユウマは蒼白い炎の弾を見つめ剣を構えうなり声を上げた。

「うっおおおおおおぉぉ!」

 声に呼応するように、なぜか目元が温かくと言うより熱くなり、持っていた剣に炎の様な、オーラが(まと)わりついた。それと同時に光弾に向かって剣を振り下ろした。

すると、蒼白い炎の弾は振るった剣に触れると霧散して消え去ってしまったのである。


『えっ、まじ・・・すごいよ。【蒼炎光弾(ブルーフレイル)】を切っちゃった』

 フレイは、まさか放たれた魔法を切るとは思わずにいた。そして、やはりこの人達は、私達の救世主だと確信したのだった。


 そのように確信したかと言うと、今回は何故か統率のとれた魔獣(モンスター)に、突然襲われだして騎士達が次々と倒されていった。

 

 フレイは、どうにかしようと考えていたら、丘の上で不思議な力を感じたのだった。


それで、その不思議な力を持つ何かに、助けを求め慌てて飛んで行った。すると、普段は妖精や精霊の声を直接聞き取れない人が多いなか、ユウマ達は受け答えをしてくれたうえに、今はみんなを助けようと奮闘してくれているのだからだった。


 そして、蒼白い炎の弾を切った後にその飛んできたであろう場所を見てみたら岩場の付近に人影が見えた。だが、直ぐに見えなくなった。

なので、上空から援護していた未菜(ミナ)ちゃんに念話で話しかけた。

未菜(ミナ)ちゃん、さっきに攻撃ってどこから飛んできた?』

『へっ、うんとね。ここからだよっ。【火炎(ファイヤ)爆破(エクスプロージョン)】』

 そう言い、とんでもない魔法を放った。

《ズドドッドォォォォン・・・・ドゴォォォン》


『うぉい!なんて魔法を放ってんの。あれじゃ・・・人がいたら木っ端微塵じゃ・・・』

『えっ、えっと・・・まあ、OKという事で・・・まあ、一応相手に防御魔法をかけたし死んでは無いと思うよ』

 その魔法の威力は、おそらく最初に未菜(ミナ)ちゃんが放った魔法とは比較にならない爆発力と炎であったが、先程の位置を調べてみると確かに人がいたらしく、一応死んでいなかった。目を凝らして確認したら半透明の吹き出しが表示され人族:気絶と表記していた。


そこに行こうとしたら、もう一匹いたオークが『GuGaaaaa』と咆哮を上げて手に持っていた武器を見境なしに、振り回し攻撃を仕掛けてきた。


 その状態を今まで見ていた一つ目の魔獣(モンスター)サイクロプスも、動き出しこちらに向かって歩きだした。


「フレイ。みんなを安全な場所まで連れて行ってくれるかい。」

 サイクロプスが動き出したのでその動きを警戒しつつ、まず最初に先程から武器を無差別に振り回しているオークナイトを、どうにかしようと考えた。


 とりあえず目の前のオークナイトを、先程と同じ様に剣に炎のようなオーラを纏わせて、その横をすれ違いざまに武器を持った手首ごと切り落としていった。

するとそのオークナイトは、不思議に思い自分の武器が無いのに気が付きその辺に落ちていた武器を拾おうとしていた。

だがそこで手首がないのに気が付き『GuGuGuoooo!』と叫び声を上げていた。

うーん、非常にうるさい、勘弁して欲しい。


 よしっ、この調子でいったら未菜(ミナ)ちゃんと俺の2人で倒せるかも知れないな。

 そう思って、上空で浮遊しているはずの未菜(ミナ)を見上げた・・・・?


 あれ、未菜(ミナ)ちゃんはどこにいった?

 上空を探していると未菜(ミナ)ちゃんから念話が届いた。

『ユウ兄、ごめぇん。魔力切れちゃった。てへっ、だから1人で頑張って、ユウ兄なら大丈夫。私が保証するよ』


 えっ、なに言ってんのこの娘は、さすがに俺でも一人ではきついと思うぞ。

それに、同格相手には無傷で勝てる気がしないのだけど。 そう思いながら、目を凝らしてサイクロプスの頭上に出た半透明の吹き出しの表示を確認してみた。

すると最初の時は同格だった表示が、いつの間にか格下にランクダウンしていた。


うん、なぜだ? なにが起こったんだ。 まあ、いいや、とりあえず目の前で両腕をなくし混乱して悲鳴を上げてまくっている、オークナイトに止めを刺そう。

そう思い歩きだしたらオークナイトがこちらに気が付き、何故か怯え逃げ出した。そして、転びながらサイクロプスの方に走っていき、その目の前で倒れこんだ。


 こちらに近付いていたサイクロプスは、そのオークナイトを見下ろし腰にぶら下げていた金棒を右手に持ち、軽くこずくようにたたき付けオークの頭を粉砕してしまった。


「うげっ、すっげー力、それとえげつねぇ、仲間じゃなかったのか?」

 頭を粉砕されたオークは、《ビクン、ビクン》と痙攣して動かなくなり、その亡骸を見てヒデー事するなぁと思った。


「さてと、俺はこれからこの一つ目ヤロー(サイクロプス)にどれだけ無傷で対抗できるのやら」

 今から戦闘する相手より少し離れた位置で独り言をもらし、剣を構え相手と対峙した。


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