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15.サイクロプスとの一騎打ち?

 サイクロプスとの戦闘が始まる前に、ユウマ以外のみんなは安全のため行動を起こしていた。


 事の次第は、炎の妖精(フレイムフェアリー)のフレイが魔導師風の女性シルフィーに、ここから離れ安全な場所に行くように伝えられていたからであった。 そのフレイの言葉に従い移動を開始しだしたと同時くらいに魔力を切らした未菜(ミナ)が地上に降りてきていた。


「だっ、大丈夫ですか?」

「あっ、すみません。ちょっと魔力が切れたみたいで」

「あっ、そうなのですか? しかし、すごいですね。あなたは高等魔法を巧みに使用していましたし、彼は一瞬でオークの腕を切り落としましたよ」

 ちょうど魔力切れで降りてきて、ふら付いたところを軽装の女性が助けてくれて、話かけてきたので、疲れていたが満面の笑みで答えた。

「へへぇ、すごくでしょう。ユウ兄は」


 それからは、一緒に行動して安全な場所へ移動していた。

 そして、ここにいるみんなは、目の前の少女とまだ戦闘を行なっている、青年のおかげで助かると安心していた。


 その安心しているシルフィーのそばで炎の妖精(フレイムフェアリー)のフレイが語りかけた。

『すごいよね、強いよね、彼、ユウマって名前だそうだよ』

「そうなのフレイ、あのお方は、ユウマ様というのですね」

 そう言葉を出して今なお戦闘を行なっている、ユウマへ熱い眼差しを向けていた。


 その頃、ユウマはサイクロプスと向き合い戦闘態勢に入っていた。


 まず戦闘に入ってすぐに、サイクロプスはユウマに向け金棒を振り下ろした。 だが何度も同じ様に攻撃するがすべて避けられ当らなかった。

 それに、いらだちところ構わず振り回したが、その動作をやめて次に横なぎに振り回して攻撃を当てようと必死に攻撃をしだした。だが、これも全部避けられ続けて・・・ついに頭に血が上り『GuuuOoo』と唸り突進してきたのだった。


 そこでユウマは突進してきたサイクロプスを、慌てず横にかわして無防備にあいていた腹の部分に、剣で切りかかり攻撃を当てた。だが、サイクロプスの身体に当たったと同時に《ガキン》と甲高い音がした。それで、よく見るとサイクロプスは、薄い布切れのような上着の下に胴鎧を着ていたので少しビックリした。


「なっ、この一つ目ヤロー(サイクロプス)鎧なんか着てやがる、硬ってーはずだ、うう、手がしびれた」

 手がしびれて、もう少しで剣を落としそうになったが、力強く握り直して剣をまた構え後ろに飛び退いた。


 それから何度か金棒と剣で、つばぜり合いを行っており、何度か力に負けて後ろに飛ばされていた。だが、そろそろユウマ自身の、手の感覚が無くなり始めたので、また避けることに専念しだしたのだった。

『くぅぅ、なんてちからだよ。手の感覚が、もうあんまり無いぞ・・・・』


 その避ける行動をしだしてサイクロプスが、見て解るように少しスピードを落とし金棒を振り上げてスキを作り、ユウマ目掛けて振り下ろした。あきらかにおかしい攻撃だったが、とりあえず余裕をみせて回避動作をしたとたんに、金棒を振り下ろしている最中に急停止して、避けたユウマ目掛け横に強引に振りかぶったのだった。

 流石に、この攻撃の変化に驚いたが剣で間一髪、金棒を受け止めた。しかし、勢いを殺せず吹き飛ばされそうに鳴ったが、自ら後ろへ飛び退いた。


 勢いよく後方に飛んだので、バランスを崩し転倒したが、ダメージは少なくすんだ、転倒して空を見上げながら。


「うーん、こいつ、やっぱり強いな。ホントに格下かよ、もしかして表示の間違いなんじゃないか?」

 愚痴をこぼしながら独り言を言っていると、それを離れた場所で見ていた者たちは、この戦闘に驚きいていた。しかし、ユウマが吹き飛ばされたと勘違いしてしまっていた。


 転倒したユウマは、すぐに起き上がり考え事をしだしたと同時に未菜(ミナ)ちゃんから念話が届いた。

『ユウ兄!大丈夫。何かすごい勢いで飛んでったけど?』

『うん?ああ、大丈夫だけど。どうしたの、突然?』

『えっ、いや、大丈夫ならいいんだけど。みんなが心配してるからさ・・・。特にお姉さんたちが・・・』

 何かその言葉だけが、冷やかに聞こえるのは気のせいなのか?


『まっ、とりあえず大丈夫だから、未菜(ミナ)ちゃんはちゃんと休んでな』

『うん、解った。あとさ、もうそろそろ、むかしみたいにちゃん付けで呼ばなくても良いんじゃないの。私は、むかしみたいに呼ばれたいよ。ユウ兄!』

『あっ、うう、とりあえずは、考えとくよ』


 さてと、これからどう攻撃を繰り出そうかな。そして、相手に近付き睨みを利かせながら距離をとって考えていると、ふとある事を思い出した。


 そう言えは俺も攻撃魔法を貰ってたよな。なにが、あったっけと思いながら魔法を確認した。


 戦闘中だけど気にせず【魔法閲覧】と頭に思い浮かべ、目の前の半透明の表示に示されたものを確認した。


~◎~◎~◎~◎~

~魔法~

・無属性:

能力向上(ブースト)


・聖属性:

軽度治療(プチヒール)


・風魔法:

風斬(エアカッター)】、【風盾(エアシールド)


・火属性:

火炎弾(フレイムブレッド)


・雷属性:

電撃(ショックボルト)


~生活魔法~

清浄(クリーン)

~◎~◎~◎~◎~


 あまり魔法を貰った時の事を、覚えてないが明らかに増えてるような気がした。まあ、おそらくフィーナ様が、サービスでくれたのだろうと思い深く考えなかった。


 MPは、普通より多いといっていたので、かなりあるはずだ。もう一度【能力向上】を使用した。すると、先程使った時には解らなかったが、身体が軽くなり力が湧いてきた。

 よし!これならサイクロプスとやり合っても力負けしないぞ。ついでに【風盾(エアシールド)】の魔法も使用しとこ。

 これだけ使用しても減ったMPは20前後だ。しかも来るとき使用した分はもう回復してる。


 魔法を使い能力もあがったので、これからサイクロプスと戦闘再開だ。と意気込んで、あと、先程出来た剣に炎の様なオーラを纏わせるように、もう一度気合をいれた。

 すると簡単に先程と同じ様なオーラが発生したので、牽制のためサイクロプスに【火炎弾(フレイムブレッド)】を放ち、そのまま戦闘を再開して切り掛かった。


すると、サイクロプスが一つ目をにやつかせ、余裕顔のまま金棒で攻撃を防いだ。しかし、ユウマはそんな事は構わず、そのまま剣を振り下ろしたのだが、金棒が何も抵抗もなくスパァァト、バターを切るように切れサイクロプスの身体に一撃を加えた。


 サイクロプスの方は、金棒が切れたのに驚き。そして、何故だと混乱してから『GuGaooou!』とうめき声を上げ、切れた金棒をこちらに投げつけてきた。


 投げつけてきた金棒を避けようとしたが、目の前に風の盾が現れ、それに弾かれ地面に落ちた。

 それを見たサイクロプスは、両腕を上げ『GaOoooo!』と叫びながら突っ込んできたが、その突っ込んできたサイクロプスは左右に分かれて倒れながら、一つ目で驚きの表情となりなにが起こったかわからず、崩れ落ちた。


 まさか先程の一撃で一刀両断できてるとは思ってもなく。そして、倒したサイクロプスの亡骸と剣の両方を見ながら『この力やばいんでない』と思っていた。


 すると、サイクロプスとの戦闘前に未菜(ミナ)が魔法で攻撃して気絶していた人影が、気が付き慌てて森の方に逃げて行ってるのが見えたので、近くに落ちていた小石を拾い、おもいっきり逃げていく人のほうに投げ付けた。


 すると《ゴン》という音と共に「ギャッ」と悲鳴が聞こえてきた。


「ストライクーゥ、やったね」

 ガッツポーズをしてから、逃げて行った人のところに行き、今度はその男性を捕まえた。


 流石にちとやりすぎたのか、その男の状態確認をしたら大火傷と頭蓋骨骨折に瀕死の気絶になっていた。


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