13.魔獣と戦闘
未菜はその二人の女性の傷を確認して、簡単に自分の事とユウマの事と説明をしたあとに、その場を離れユウマが戦闘を行なっている上空に浮遊してそこから攻撃魔法で援護しだした。
そして、未菜から説明を聞いた二人は、助けてくれた少女と青年から眼が離せない状態であった。
そこへ、先程の赤い光の玉の・・・羽の生えた小さな少女が姿を現して、魔導師風の女性の下に行き何かを話していた。
その間にもユウマの方は、周辺にいる魔獣を面白いように倒していた。
「シルフィー様、彼らは何者なんでしょう信じられない強さとスピードです。それにあの武器はただのナイフなのに、魔獣を圧倒しています」
「ええ、レーネ、私もそう思います。でも、彼らのおかげでここは助かるかもしれません」
レーネと呼ばれた軽装の鎧の女性が、魔導師風の女性の名を呼び尋ねた後、シルフィーと呼ばれた女性が答えた。
次々とゴブリンが倒されて行くのを見ていた、オークの2匹がやっと動き出した。
『ユウ兄!踏ん反りかえっていた2匹のオークが動き出したよ』
『ふぇっ、どこに向かってる?』
『うんとね。あっ、1匹はユウ兄のところに行ってるポイ。もう1匹は・・・あっ』
『うん、どうした?』
『ぷぷぷっ、あっ、あいつ、なっ、なんも無いところで転んだよ。くくくっ』
オーク・・いやオークナイトだったか、そいつらが自分たちが戦闘に不利になりそうだと、やっと気が付き動き出したが一匹は慌てすぎて転んでしまったようだ。
その間にもユウマ達は、周りのゴブリンを次々と亡き者にしていき、こちらに向かってきたオークの2匹のうちの1匹の元に向かった。
まだ、【超加速】が発動した状態だった為、彼を見た者は一瞬消えたように見えたが、彼はそんな事とは知らず全力でオークの元に向かいナイフを振るった。
この時、オークも何か起こったか解らず、目の前に来たユウマに成す統べなく、首を切られたが致命傷にならず抵抗してきたので、腹にナイフを刺した。それでも倒れずユウマの攻撃をこれ以上受けないように、腹に刺さったナイフごと逃げ出した。
ユウマもナイフ奪われる前に引き抜こうといたが、血で手がすべりそのままナイフを奪われた。
「あっ、ナイフを取られてしもた」
ナイフを瀕死のオークナイトに奪われても、冷静にどうしようかとなやんでいたら。
『あそこに、騎士の落とした剣があるからそれを使ったら』
また、赤い光の玉が飛来して? 先ほどは人に様なシルエットだったが、良く見ると小さな羽の生えた女の子が語りかけてきた。
それに、答えるように落ちている騎士の剣を掴み取り構えた。それと同時に【超加速】の効果が切れた事を知らせるアラームと音声が、頭の中に響いた。
『ピンポーン【超加速】の使用限界時間のためスキルを停止します。再使用まで魔力の補填とクールタイムが必要です』
あいたた、【超加速】の効力が切れてしまったか?
『ねぇ、ねぇ、早く、そこに転がってるオークに止め刺した方がよくない。のたうちまあって鬱陶しいよ』
「あっ、ホントだ。鬱陶しい」
赤い光を放つ羽の生えた小さい少女に、オークにさっさと止めを刺したほうが良いと指摘されたので、ジャンプして暴れているオークのお腹の上に着地と同時に一撃を入れた。
それから剣を力一杯に、人の心臓付近の位置に突き立てた。 すると『GuMooo!』とオークナイトが悲鳴を上げ、また暴れだしたので剣を引き抜きそいつの腹の上より飛び退いた瞬間に動かなくなっていた。
そして、また近くに飛んできた羽を生やした小さな少女にお礼を言った。
「ありがとな、俺は、ユウマだ。よろしくな」
『うん、私は、フレイ。炎の妖精のフレイだよ、よろしくね。ユウマ』
羽を生やした小さな少女は、炎の妖精で名をフレイと言うそうだ。お互いに挨拶をしていたら。
『あっ、ユウ兄!危ないよけて』
突然未菜ちゃんに声をかけられ、状況を確認しようと後ろを振り返った。
するとこちらに蒼白い炎の弾が飛んで来るのが目に映った。




